■目指せ!建築士【建築構造】セメント・骨材・コンクリート
骨材に関する事項。
【ZE-422】
●解説
▼骨材
(1)骨材の種類
①:粗骨材/そこつざい〔砂利〕
・5mm篩(ふるい)に重量で85%以上が止まる骨材。
②:細骨材/さこつざい〔砂〕
・5mm篩(ふるい)に重量で85%以上が通る骨材。
・骨材に有害な不純物、塵(ちり)、ゴミ、土などを含まない川砂利、川砂が良い。
・石灰岩、安山岩、玄武岩などの砕石も用いられる。
・細長いものや、角が尖ったものは良くない。
・天然、人工の軽量骨材がある。
◆天然骨材の種類
・山で採れる骨材:山砂、山砂利。
・川で採れる骨材:川砂、川砂利。
・海で採れる骨材:海砂、海砂利、海砂は塩分を含んでいるため十分な水洗いが必要。
◆天然以外の骨材
・人工骨材:砕砂、砕石、パーライトなど。
・工業副産物:石炭ガラなど。
(2)骨材の品質
①:堅硬
・堅硬で耐久性および耐火性に富む事で、骨材の強度はセメントペーストの強度より大きくなければならない。
②:泥分・炭分
・泥分・炭分や有害な有機不純物や塩化物を含まない事で、骨材中の塩化物量-0.04%以下。
・骨材中に泥分が多く含まれると、コンクリートの低強度、乾燥亀裂の原因になる。
・海砂利など塩分を含む砂を鉄筋コンクリートに使用すると、コンクリート強度には直接影響はないが、鋼材の腐食進行してコンクリートのヒビ割れの原因となる。
③:ワーカビリティー
・粒形はほぼ球形なものが良い。
・コンクリートのワーカビリティーを良くするため丸味をおびているものが良い。
④:粒径
・大小の粒径のものが適当に混ざり合っている事で、適当な粒度分布している事。
・細骨材の最も小さい粒子から粗骨材の最も大きい粒子まで、連続的に粒子の大きさが揃っていること。
⑤:吸水率
・吸水率が少ない事。
・比重が小さく吸水率の大きな骨材を使用したコンクリートは、凍結融解採用に対する抵抗性が小さくなり、凍害を受けやすい。
⑥:アルカリ骨材反応
・コンクリートはアルカリ骨材反応を生じる恐れのないものとする。
⑦:反応性シリカ
・反応性シリカを含む骨材は使用しない。
⑧:表乾状態
・骨材は表乾状態で使用すると良い。
・乾いた骨材を用いると、セメントペーストの水分を吸収して、予定より硬くなり、濡れているものでは水分計画より多くなって強度が低下する。
〔アルカリ骨材反応〕
・骨材中のシリカ鉱物とセメントに含まれるアルカリ物質との反応によって生成したガラス質の物質が吸水によって膨張する現象。
・コンクリートにヒビ割れを生じさせる。
【用語】
・セメントペースト・・・セメントと水のみ。
・パーライト・・・黒曜石の焼成品。
・ワーカビリティー・・・材料の分離を起こさないで打込み、締固、仕上などの作業のしやすさの程度をいう。
・反応性シリカ・・・ガラスの原料。
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