■目指せ!建築士【建築構造】鉄骨構造
鉄骨造接合法の高力ボルト接合に関する事項。
【ZE-361-3】
●解説
▼高力ボルト接合
・高力ボルト接合の形式には、摩擦接合と引張接合があり、一般には摩擦接合。
・摩擦接合は、引張力の大きいボルトで接合部を強い力で締付けて、鋼材間に生じる摩擦抵抗で力を伝達している。
①:高力ボルトの特徴
・伝達面積が広いため、力の集中が生じにくい。
・鋼材間に滑りが生じないため、剛性が高い。
・騒音がなく、施工が容易。
②:高力ボルトの種類
・引張強度により、F8T、F10T、F11Tの3種類があり、F10Tが最も信頼性があり使用される。
・F(フリクション/摩擦)、T(テンション/引張)。
③:一面摩擦と二面摩擦
・二面摩擦は許容耐力は一面摩擦の2倍。
▼高力ボルト(ハイテンションボルト/HTB)
・高力ボルトは、高強度の鋼で出来ており、強い力で締付け、部材間に生じる摩擦力で接合するもので剛性が大きく信頼性が高い。
[特徴]
・接合材の摩擦面の塗料、油、黒皮、浮きサビは取除く。
・施工性が溶接と比べ良く、特にトリシア形高力ボルトは施工の完了検査が目視で行える。
・施工時に騒音を発生させない。
・検査はピンテールが破断している事を確認しればよい。
[接合部の耐力](耐力の要素)
・ボルトの種類〔ボルトの引張強さ・鋼の種別〕
・ボルトの径
・摩擦面の数〔1種擦面・2種擦面〕
・摩擦面のすべり係数〔ボルトの締付力(ボルト張力)で決まる〕
◆引張材の欠損
・引張材はボルトの穴など断面の一部が欠けている場合、その部分の断面積を差引て計算する。
有効断面積〔An〕=全断面積〔A〕-ボルト穴断面積〔dt〕
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