■目指せ!建築士【建築構造】鉄骨構造
鉄骨造の特性に関する事項。
【ZE-351-1】
●解説
▼特性
①:材質が均一で寸法精度が高い。
②:強度、靭性が大きく、比較的軽量、大スパンの構造が可能、ただ、圧縮力では座屈を考慮。
③:工場加工が多く、現場での組立工期が短縮される。
④:耐火性、耐久性が低い。
⑤:約500℃で強度が1/2に低下し、約1000℃で強度0(ゼロ)になる。
⑥:腐食しやすい。
・建築に用いる鋼材は軟鋼で炭素量が0.15%~0.28%~0.4%の鋼材を多く用いる。
▼鋼材と構造の特徴
(1)鋼材の性質
【鋼材の長所】
・強度が大きく、部材の断面を小さくできる。
・引張、圧縮、曲げのいずれの耐力も、ほぼ同程度。
・品質が均一で製品ごとの強度のバラツキが少なく、断面や接合などの加工性が良く、寸法精度が高い。
・変形能力が大きいため、変形しても破壊しにくい。
・接合部分の強度を大きくでき、各部材を一体にできる。
【鋼材の短所】
・高温で強度が小さくなり、500℃で強度半分、1000℃でゼロになる。
・低温でももろくなり、変形能力が小さくなり、変形すると破壊しやすい。
・圧縮力に対しては座屈を起こす。
・サビやすく、薬品にも侵されやすく、塗装などの防錆処理(ぼうせいしょり)が必要。
(2)構造の特徴
◆鋼材性質から鉄骨構造の特徴
・構造部材が鉄筋コンクリート造より軽く、粘り強い、寸法精度も高くでき、大スパンの建物や超高層建築が可能で、トラス構造にも適している。
・プレファブ建築に適している。
・不燃材料だが、高温で強度が無くなるので、耐火被覆を施し耐火構造にする。
【用語】
・耐火被覆・・・鉄骨周囲をロックウール(岩綿/がんめん)や鉄網モルタル塗などで囲い、その厚さで耐火時間が変わる。
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