■目指せ!建築士【建築構造】補強コンクリートブロック造
補強コンクリートブロック造の各部の構造に関する事項。
【ZE-373】
●解説
▼各部の構造
(1)臥梁(がりょう)
・各階の耐力壁の頂部には、分散している耐力壁が地震などの水平力に一体となって抵抗できるよう、鉄筋コンクリート造の臥梁(がりょう)を設けて連結する。
◆臥梁(がりょう)の構造規定
①:幅
・幅bは耐力壁の厚さ以上。
②:せい
・せいDは必要な壁厚の1.5倍以上、かつ、30cm以上で、平屋は25cm以上。
③:フランジ厚
・フランジ厚tは15cm以上で、平屋は12cm以上。
④:屋根スラブまたは床スラブと別々
・剛な屋根スラブまたは床スラブと一体となっていない臥梁(がりょう)は、支持すべき水平方向の荷重に対して安全であるように、規定に適合した設計としなければならない。
・臥梁(がりょう)の幅Bは20cm以上で、かつ、対隣壁の中心線間距離の1/20以上とする事。
・L形、T形などの断面を有する臥梁(がりょう)については、厚さtが15cm以上、平屋で12cm以上のフランジ部分の幅を有効幅として臥梁(がりょう)の幅Bとみなす事ができる。
(2)基礎
・逆T字型が標準となる。
・Dの値は規定の従う。
(3)耐力壁の配筋
・縦筋はコンクリートブロックの空洞部内で継いではならない。
・横筋、溶接する場合はよい。
・鉄筋の継手の重ね長さ、および、定着部分の長さは、溶接する場合を除き規定の数値以上とする。
(4)塀の構造
・補強コンクリートブロック造の塀は規定に従い、高さ1.2m以下の塀であっては⑤および⑦を除く。
①:高さ
・高さは2.2m以下とする。
②:壁の厚さ
・壁の厚さは15cm以上とし、高さ2m以下の塀にあっては10cm以上とする。
③:鉄筋を配置
・壁頂および基礎には横に、壁の端部および隅角部には縦に、それぞれ径9mm以上の鉄筋を配置する。
④:壁内の鉄筋
・壁内には径9mm以上の鉄筋を縦横に80cm以下の間隔で配置する。
⑤:控壁
・長さ3.4m以下ごとに径9mm以上の鉄筋を配置した控壁で、基礎の部分においては壁面から高さ1/5以上突出したものを設ける。
⑥:鉄筋の末端
・③および④の規定により配置する鉄筋の末端は、かぎ状に折曲げる。
・縦横にあっては壁頂および基礎の横筋に、横筋にあってはこれらの縦筋に、それぞれかぎ掛けして定着する。
・縦筋をその径の40倍以上の基礎に定着させる場合にあっては、縦筋の末端は基礎の横筋にかぎ掛けしない事ができる。
⑦:基礎の丈と根入れの深さ
・塀の高さが1.2mを超える場合、基礎の丈は35cm以上とし、根入れの深さは30cm以上とする。
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