■目指せ!建築士【建築構造】鉄筋コンクリート構造
壁式鉄筋コンクリート造に関する事項。
【ZE-343】
●解説
▼壁式鉄筋コンクリート造
・建築基準法施行令の第80条の2の第一号の規定に基づき、壁式鉄筋コンクリート造の建築物、または、建築物の構造部分の構造工法。(P212)
(1)適用範囲
・地階を除く階数が5以下で、かつ、軒の高さが20m以下の建築物に適用する。
(2)コンクリートおよびモルタルの強度
・コンクリートおよびモルタルの設計基準強度は、これらを構造耐力上主要な部分に使用する場合にあっては18N/mm2〔180kg・f/cm2〕以上とする。
(3)基礎および基礎梁
・基礎および基礎梁は、一体の鉄筋コンクリート造とする。
(4)床版〔床スラブ〕の構造
・構造耐力上主要な部分である床版〔床スラブ〕は鉄筋コンクリート造とし、かつ、水平力によって生じる力を構造耐力上有効に耐力壁、および、最下階の床版〔床スラブ〕にあっては布基礎または基礎梁で、壁梁に伝える事ができる剛性を持った構造とする。
(5)耐力壁
①:配置
・耐力壁は釣り合いよく配置する。
②:梁間方向および桁行方向
・各階の梁間方向および桁行方向に配置する耐力壁は、それぞれの方向につき当該耐力壁の長さの合計を、その階の床面積の規定された数値を乗じた数値以上とする。
③:耐力壁の構造
・地階の耐力壁は、現場打ち鉄筋コンクリート造とする。
・耐力壁の厚さは規定された数値以上とする。
・縦筋および横筋の鉄筋比は規定された数値以上とし、耐力壁の壁面と直公する断面(縦筋は水平断面、横筋は鉛直断面)におけるコンクリートの断面積に対する鉄筋の断面積の和の割合を言う。
(6)壁梁の構造
・壁梁の定める構造
①:丈
・丈は45cm以上とする。
②:腹筋梁
・腹筋梁とする。
③:主筋は径
・主筋は径12mm以上とする。
④:あばら筋比
・あばら筋比は0.15%以上とする。
・梁の軸を含む水平断面における1組のあばら筋の断面の中心を通る直線と、相隣合う1組のあばら筋の断面の中心を通る直線とで挟まれた部分のコンクリート面積に対するあばら筋の断面積の和の割合を言う。
(7)屋根版〔屋根スラブ〕の構造
・構造耐力上主要な部分である屋根版〔屋根スラブ〕は鉄筋コンクリート造とし、かつ、水平力によって生じる力を構造耐力上有効に耐力壁、および、壁梁に伝える事ができる剛性を持った構造とする。
・屋根版〔屋根スラブ〕、床版〔床スラブ〕とも水平荷重を伝える役目をしているので強剛構造とする。
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