■目指せ!建築士【建築構造】鉄筋コンクリート構造
鉄筋コンクリート造の特性に関する事項。
【ZE-331】
●解説
▼特性
①:一体式構造で、ほとんどがラーメン構造や壁式構造だが、シェル構造などにも用いられる。
②:耐火性、耐久性がある。
③:重量が24kN/m3~25kN/m3の大で、地震の際に大きな力が生じるが、耐震性の設計や施工により十分な構造とする事ができる。
④:施工の良否による影響が大きい。
⑤:工期が長い。
⑥:鉄筋とコンクリートとの熱膨張係数がほぼ等しい事から、構造を可能にする。
▼コンクリート
・コンクリートは、砂利や砂が硬化したセメントによって接合されてできる。
・圧縮力には、砂利や砂の耐力と、セメントが砂利や砂の動きを固定する力で抵抗するため、圧縮耐力が大きい。
・引張力には、硬化したモルタルの接合力だけで抵抗しているため弱く、引張耐力は一般に圧縮耐力の1/10程度しかない。
・砂利や砂などを原料とするため重く、一般的に2.3t/m3ある。
・熱容量が大きいため、耐火性能の良い部材ができる。
▼鉄筋
・鉄筋は節のついた形が多く用いられる。
・引張も圧縮も強いが、特に引張力に強い。
・熱に弱く、500℃で強度が半分に低下する。
・酸性に弱くサビる。
▼鉄筋とコンクリートの相性
・鉄筋の引張強度とコンクリートの圧縮強度で補い、鉄筋はコンクリートの引張応力が加わる部分に設ける。
・コンクリートは弱アルカリ性のため、鉄筋のサビを守る。
・コンクリートが適切なかぶり厚を確保した鉄筋を火災を守る。
・コンクリートが鉄筋の座屈を防ぐ。
▼鉄筋コンクリート構造の原理
・鉄筋とコンクリートが一体となって応力に抵抗する事で成り立つ。
・鉄筋とコンクリートが付着していないと破断する。
▼鉄筋コンクリート造の特徴
〔長所〕
・耐火、耐久性が大きい。
・適切な設計施工により耐震性を大きくできる。
・型枠の作り方で様々な形状ができ、設計の自由度が高い。
〔短所〕
・部材断面が大きくなるため、自重が大きい。
・施工の良否が強度に影響し、工期も長い。
・解体移築が困難。
【用語】
・鉄筋コンクリート造・・・鉄筋とコンクリートは同じ比率で伸縮し、鉄筋は引張も圧縮も強いが、RC造では引張の役目をする。
・RC造・・・Rはreinforced(リインフォーストゥ/補強)で、Cはconcrete(コンクリート)。
・線膨張係数・・・部材は気温の変化と共に伸び縮みし、その伸び縮みの割合の事。
■マンション管理士事務所ループデザイン■
マンションに関するご相談はループデザインにお任せください。
メール相談は無料です。
【メールアドレス】
open.closet@gmail.com
■マンションコンサルティングオフィス ループデザイン (大阪:マンション管理士事務所)
http://loopdesign.web.fc2.com/