■目指せ!建築士【建築構造】構造設計

構造設計に関する事項。

【ZE-222】

●解説
▼構造計算
(1)構造関係規定の構成
・構造関係規定の構成を示す。(P40)

(2)許容応力度設計(一次設計)
・それぞれの部材に生じる応力度が、それぞれの材料に応じた許容応力度以下になるように部材を設計する事である。

(3)二次設計
・層間変形角、剛性率、偏心率などを計算し、規定を満足しない場合は保有水平耐力を計算して安全の確認を行う。
・地震力によって大きな変形などを起こさないように設計する。

①:層間変形角

層間変形角=δ/h<=1/200

δ:i階の層間変形〔cm〕
h:i階の階高〔cm〕

②:剛性率
・剛性率とは、高さ方向における各階の剛性の変化を表す数値。
・剛性率が1.0より大きい場合、建物全体から見て、その階は変形しにくい。
・剛性率が1.0より小さい場合、建物全体から見て、その階は変形しやすい。

剛性率>=0.6

③:偏心率
・建物の重心と剛心(回転中心)の距離(偏心距離)が大きいと、建物は地震力によってねじれを起こすので、できるだけ偏心距離が小さくなるようにする。
・偏心率は0.15以下。

④:保有水平耐力
・大地震時に、建築物が崩壊しないように、保有水平耐力は、必要保有水平耐力以上あることが必要である。
・保有水平耐力は、建築物が保有している最大の水平抵抗力で、建物が持っている耐力が、それ以上の力を掛けると倒壊する。
・必要保有水平耐力は、大地震時に建物の各階に必要とする保有水平耐力の限界値で、最低限の数値は、その建物が持っていなければならない耐力。
・保有水平耐力の数値1以上。

保有水平耐力>=必要保有水平耐力

【保有水平耐力】
・建物の耐震強度が50%(0.5)と言われる場合、建物の保有水平耐力が必要な耐力の50%となる。

安全・・・60%(0.6)以上
疑問あり・・・60%(0.6)未満
危険・・・50%(0.5)

・Is値は耐震指標で、必要な耐震強度は100%持っている。

Is値>=0.6

【用語】
・δ(デルタ)・・・たわみ
・保有水平耐力・・・建物が水平力を受けて、崩壊メカニズムに達するとき、支持しうる柱や壁のせん断力を合計したもので、2005年に発覚した姉歯事件は、保有水平耐力が必要保有水平耐力の数値を切っていた。

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