■目指せ!建築士【建築構造】梁の変形・座屈
梁の変形に関する事項。
【ZE-191】
●解説
▼梁の変形
(1)縦ひずみ度
・材軸方向のひずみ度の事を縦ひずみ度(エプシロン:ε)という。
・縦ひずみ度は下記の式で求める。
ε=(Δl)/l
ε:縦ひずみ度
Δl:伸びた長さ〔mm〕
l:元の長さ〔mm〕
・縦ひずみ度に対して横方向(幅方向)のひずみ度を横ひずみ度といい、下記の式で求める。
ε’=(Δd)/d
ε’:横ひずみ度
Δd:縮んだ幅〔mm〕
d:元の幅〔mm〕
(2)ポアソン数
・縦ひずみ度〔ε〕と横ひずみ度〔ε’〕の比をポアソン数と言いm(エム)で表す。
m=ε/ε’=(Δl/l)/(Δd/d)=(Δl・d)/(l・Δd)
※単位はない。
・ポアソン数mの逆数〔l/m〕をポアソン比と言い、鋼材は0.3である。
ポアソン比:ν(ニュー)=ε’/ε
(3)せん断ひずみ度
・外力Pによってズレが生じ、このズレをせん断ひずみ度と言う。
・ΔSで表すと、せん断ひずみ度は下記の式で求める。
せん断ひずみ度〔γ〕=ΔS/d
せん断ひずみ度:γ(ガンマ)
(4)ヤング係数
・ヤング係数は下記の式で求める。
ヤング係数〔E〕=応力度〔σ〕/ひずみ度〔ε〕
応力度〔σ〕=E・ε
ひずみ度〔ε〕=σ/E
①:弾性域内の直線の勾配をヤング係数と言う。
②:ヤング係数の値が大きい材料は、小さい材料と比べて変形しにくい。
◆鋼材のグラフ
①:比例限度・・・直線の伸び、離すと元に戻る。
②:弾性限度・・・①と近接しており、比率は変わり、離すと元に戻る。
③:降伏点・・・②と近接しており、離しても元に戻らない。
④:降伏伸び終了点
⑤:引長強さ・・・最大強さ、応力の最大強さ。
⑥:破壊点
曲げ合成:E〔ヤング係数/等質〕I〔断面二次モーメント/等断面〕
(5)梁のたわみ・たわみ角
・梁の曲げ変形は、たわみ(σ:デルタ)とたわみ角(θ:シータ)で表す。
たわみ〔σ〕=Pl3/El
(6)梁の最大たわみ・最大たわみ角
・梁の最大たわみ、最大たわみ角は、下記の式で求める。
σ=C×(Wl3/El) 単位:mm
θ=C’×(Wl2/El) 単位:ラジアン
C、C’:支点と荷重の状況によって定まる定数
W:全荷重または集中荷重〔P〕
l:スパン
E:ヤング係数
I:断面二次モーメント
EI:曲げ剛性
◆たわみ、たわみ角
・スパンの3乗(2乗)に比例する。
・荷重に比例する。
・断面二次モーメント〔I〕に反比例する。
・ヤング係数〔E〕に反比例する。
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