■目指せ!建築士【建築構造】静定トラス部材に生じる力

切断法で部材に生じる力に関する事項。

【ZE-166】

●解説
▼切断法
・切断法とは、特定部材の応力を求めるときに、その部材を含む所を切断して、応力を求める方法。

▼切断法の手順
・切断法によりトラスの応力を求める場合で求める。
①:原則として反力を求める。
②:求めたい部材をよぎる切断線を引き、トラスを2つに切断、切断できる部材は3本まで。
③:切断された2つの部材のうち、力の数の少ない方を選ぶ。
④:切断された部材の節点を引張る力に変える。
⑤:釣り合い条件式のΣX=0、ΣY=0、ΣM=0を使い、目的の部材の応力を求める。
⑥:計算結果がプラス(+)なら引張材、マイナス(-)なら圧縮材となる。

▼切断法で部材に生じる力を求める
・特定部材のa材だけの力を求める場合、切断法を利用すると簡単に力を求める事ができる。

①:反力を求める。
・骨組、荷重が左右対象なので、反力は下記の式で求まる。

VA=VB=16〔N〕/2=8〔N〕

②:a材を含んで切断し、トラスを左右2つに分割する。

③:切断された部材の力、N1、N2、N3を描込む。

④:左側部または右側部についての釣り合い条件式より力N1を求める。

・左側部分についての釣り合い条件を考える。

ΣMC=0より
VA×2〔m〕-2〔N〕×2〔m〕-4〔N〕×1〔m〕-N1×1〔m〕=0
8〔N〕×2〔m〕-4〔N・m〕-4〔N・m〕-N1〔m〕=0
16〔N・m〕-8〔N・m〕=N1〔m〕
8〔N・m〕=N1〔m〕
8〔N〕=N1
N1=8〔N〕

N1はD節点を押すため圧縮力は8〔N〕。

⑤:ΣMD=0とΣY=0も求めてみる。

ΣMD=0より
8〔N〕×1〔m〕-2〔N〕×1〔m〕-N3×1〔m〕=0
8〔N・m〕-2〔N・m〕-N3〔m〕=0
6〔N・m〕-N3〔m〕=0
-N3〔m〕=-6〔N・m〕
N3=6〔N〕

ΣY=0より
8〔N〕-2〔N〕-4〔N〕-NDY=0
2〔N〕-NDY=0
-NDY=-2〔N〕
NDY=2〔N〕

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