■マンション建物および附属施設の構造および設備【6】
◆調査、診断◆
▼調査、診断の目的
・建物各部や設備の劣化や損傷、作動状況を調査、測定し、将来影響を予想し、基本的対策を明確化する。
↓
・長期修繕計画の作成、見直し。
・大規模修繕工事の時期および内容の決定。
▼方法
〔予備診断〕
・不具合の早期発見、劣化診断の初動調査
・目視調査
・外壁等目視が可能な範囲
〔1次診断〕
・現状把握、劣化の危険性の判断
・目視調査、軽微機器
・設計図書、外観
〔2次診断〕
・劣化の危険性の判断、改修の要否の判断
・非破壊試験、微破壊試験
・共用部分
〔3次診断〕
・詳細な診断評価
・周部破壊、試験
・共用部分、専有部分
▼フロー
(1)調査、診断の必要性
↓
(2)予備調査、診断
↓
(3)評価 ⇒ 通常使用
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(4)調査、診断計画書
↓
(5)1次診断
↓
(6)評価
↓
(7)2次診断
↓
(8)評価
↓
(9)3次診断
↓
(10)評価
↓
(11)調査、診断計画書
↓
(12)修繕基本計画
↓
(13)修繕設計
↓
(14)修繕工事
▼予備調査、診断
・最適な調査、診断方法を決めるための予備調査。
・建物、設備、外構など全般の劣化傾向を目視で確認。
・設計図書、過去の調査診断や修繕履歴等の記録調査。
・予備調査の一環としてアンケート調査を実施、共用部分で専用使用されている部分の不具合を把握。
〔目視調査の目的〕
・既存の材料、工法、納まりの確認、不具合や問題点の抽出。
〔目視調査の対象〕
・屋上、バルコニー、外壁、共用廊下、共用室、金物、鉄部、設備、外構、電気。
▼部位別の調査、診断の方法
(試験目的・・・破壊試験 - 被破壊試験)
〔コンクリート〕
・強度診断・・・圧縮試験 - リバウンドアンマー
・中性化深さ・・・フェノールフタレイン
〔外壁タイル、モルタル〕
・接着力診断・・・引張試験 - 打診調査、赤外線試験
〔仕上塗り材〕
・塗膜付着強度診断・・・引張試験、クロスカット試験 - 目視調査、指触調査
〔アスファルト防水材〕
・物性劣化度診断・・・引張試験、折曲試験、針入度試験 - 目視調査、指触調査
〔シーリング材〕
・物性劣化度診断・・・引張試験、伸び試験 - 目視調査、指触調査
〔給水管、排水管設備〕
・劣化度診断・・・抜管試験 - 内視鏡調査、超音波調査、X線調査
〔電気設備〕
・劣化度診断・・・なし - 目視調査、絶縁抵抗測定、接地抵抗測定
▼調査、診断報告書
・調査、診断の内容および方法・・・コンクリートひび割れ、コンクリート中性化、鉄筋腐食、防水、外壁、設備など。
・調査、診断結果・・・各部の劣化、損傷状態、今後の耐用性。
・修繕、改修の要否明記・・・時期、材料、改修方法、改修範囲。
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・長期修繕計画、大規模修繕工事の根拠資料、修繕基本計画書(修繕設計)の策定。
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