■マンション建物および附属施設の構造および設備【2】
◆長期修繕計画と修繕積立金の現状と課題◆
(2)長期修繕計画ガイドライン
▼長期修繕計画標準様式
長期修繕計画の作成および見直し、修繕積立金額の設定は、“長期修繕計画標準様式”を使用しての作成方法を示す。
▼作成様式の雛型と標準化
ポイント1:管理組合により長期修繕計画の内容の理解やチェックを容易にするため、作成者ごとに異なる様式について標準的な様式を策定。
ポイント2:長期修繕計画に設定する推定修繕工事項目の漏れによる修繕積立金額不足を防ぐため、標準的な“推定修繕項目”を示す。
ポイント3:“均等積立方式”により修繕積立金額を算出する。
▼長期修繕計画の目的
1:将来見込まれる修繕工事および改修工事の内容、おおよその時期、概算費用を明確にする。
2:計画修繕工事の実施のために積立る修繕積立金額の根拠を明確にする。
3:修繕工事および改修工事に関する長期計画について、予め合意する事で、計画修繕工事の実施を図る。
▼修繕積立金額の基本
1:推定修繕工事は修繕工事を基本とする。
2:区分所有者の要望など必要に応じて、建物および設備の性能向上させる改修工事を設定。
3:計画期間におけて、法定の点検および経常的な補修工事を適切に実施。
4:計画修繕計画の実施の要否、内容は、事前に調査、診断を行い、その結果に基づいて判断する。
▼長期修繕計画と修繕積立金の見直し
1:理事会、修繕委員会での検討。
2:専門家の協力のもと、建物および設備の調査、診断結果を元に長期修繕計画および修繕積立金の見直し。
3:普通決議にて総会審議。
▼長期修繕計画の周知、保管
1:総会に先立ち説明会の開催
・長期修繕計画と修繕積立金の変更について区分所有者の理解を求める。
2:総会決議後の周知
・議事録と長期修繕計画を区分所有者へ個別配布。
3:長期修繕計画は、管理規約、議事録の管理事務所に保管
・区分所有者、利害関係者の閲覧対応。
▼長期修繕計画の作成方法
(1)計画期間
・新築時は30年以上、既存は25年以上。
↓
(2)推定修繕、工事項目
・必要により性能向上工事を追加。
↓
(3)修繕周期
・仕様、立地条件、調査、診断の結果を考慮して設定。
↓
(4)推定修繕工事費
・算出根拠を明示。
↓
(5)収支計画
・推定修繕工事費の累計額 <= 修繕積立金の累計額。
↓
(6)修繕積立金額の設定
・均等積立方式による積立。
↓
(7)見直し
・5年程度。
■マンション管理士事務所ループデザイン■
マンションに関するご相談はループデザインにお任せください。
メール相談は無料です。
【メールアドレス】
open.closet@gmail.com
■マンションコンサルティングオフィス ループデザイン(大阪:マンション管理士事務所)
http://loopdesign.web.fc2.com/