■目指せ!建築士【建築施工】積算【ZE-324】

積算上の留意事項に関する事項。

●解説
(4)積算上の留意事項
▼土工事
・土処理、山留、排水などは計画数量とし、ただ、砂利敷などについては設計数量とする。
・掘削土の数量は、その処理による土砂の容積増減は見込まない。
・根切土量を算出するには、作業上のゆとり幅は50cmを標準とする。
・杭の余長などによる根切土量の減少は無しをする。

▼コンクリート工事
・鉄筋および小口径管類によるコンクリートの欠除は無しとする。
・壁のコンクリート数量算出で、開口部1ヶ所あたりの内法面積が0.5㎡以下の場合は欠除は無しとする。
・鉄骨鉄筋コンクリート造の鉄骨によるコンクリートの欠除は、7.85tを1.0m3として換算した体積とする。

▼型枠工事
・窓、出入口などの開口部の見込部分の型枠は、計測の対象としない。
・斜面の勾配が3/10を超える場合、その部分の上面型枠も計算する。
・柱、梁、壁、大梁、小梁などの接続部の面積が1.0㎡以下の箇所と、開口部内法面積が1ヶ所あたり0.5㎡以下の型枠の欠除は無いものとする。

▼鉄筋工事
・フープ(帯筋)、スターラップ(あばら筋)の長さは、柱または梁のコンクリートの断面設計寸法による周長を鉄筋の長さとして、フックは無いものとみなす。
・ガス圧接継手の圧接による鉄筋の長さの変化は、無いものとみなす。
・径の異なる鉄筋の重ね継手の長さは、径の小さい方の継手長さとする。
・鉄筋の割付本数は、その部分の長さを鉄筋の間隔で除し、小数点以下1位を切上た整数に1を加えたものとする。
・梁の全長に渡る主筋の継手は、梁ごとに0.5ヶ所あるものとみなし、これに梁の長さ5.0mごとに0.5ヶ所加える。
・スラブの全長に渡る主筋の継手は、スラブごとに0.5ヶ所あるものとみなし、これにスラブの辺の長さ4.5mごとに0.5ヶ所加える。
・各階柱の全長に渡る主筋の継手は、各階ごとに1ヶ所あるものとみなす。

▼鉄骨工事
・溶接数量は原則として、種類、溶接断面形状ごとに長さを求め、隅肉溶接脚長6mmに換算した延べ長さを数量とする。
・ボルト類のための孔開け、開先加工、スカラップ(切欠)などによる鋼材の欠除は、原則、無いものとみなす。

▼仕上工事、その他
・シート防水における重ねしろは、計測の対象としない。

【用語】
・開先・・・溶接する母材間の溝。
・割増率・・・所要数量を求めるための、設計数量に対する標準的な割増率が各種類により定められている。

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