■目指せ!建築士【建築施工】左官工事【ZE-2103】

その他の左官工事に関する事項。

●解説
(1)石膏プラスター塗
①:石膏プラスター
・材料は、水硬性で水と化学変化を起こして硬化し、硬化速度も速く、強度も大きく、耐水性もある。
・石膏を主材とし、主成分は硫酸カルシウム。

②:石膏プラスターの工程
・石膏プラスターの場合、凝結が早いので、可使用時間が、下塗、中塗で2時間(120分)、上塗で1時間30分(90分)となる。

〔1〕水湿しまたはシーラー塗
 ↓
〔2〕下塗
 ↓
〔3〕むら直し
 ↓
〔4〕中塗
 ↓
〔5〕上塗
 ↓
〔6〕養生

③:養生
・石膏プラスターは、水と反応して水和物が結晶し硬化するため、それまでは強風を避ける。
・作業後、半日から1日あけて余分な結晶中の水分が除々に蒸発する事で硬化するため、風を与えて乾燥させる。

【用語】
プラスター・・・鉱物質の粉末と水を練合せた塗壁。
可使用時間・・・加水して練合せてから使い切るまでの時間。

(2)ドロマイトプラスター塗
①:ドロマイトプラスター
・材料は、保水性が良く、コテ塗がしやすく作業性も良い。
・硬化するのに時間が掛かるため、代用として石膏プラスターが使用される。
・白雲母を焼いて水和熱成させ、空気中の炭酸ガスに触れると硬化する。

②:ドロマイトプラスター塗の工程
〔1〕水湿しまたはシーラー塗
 ↓
〔2〕下塗
 ↓ 7日以上放置
〔3〕むら直し
 ↓ 7日以上放置
〔4〕中塗
 ↓
〔5〕上塗
 ↓ 除々に適度の換気
〔6〕養生

③:ドロマイトプラスター調合上の留意点
・下地と下塗、中塗とのボンド強度を高めるために、セメントを混入し、セメント混入後の可使用時間は2時間とする。
・上塗用は、水と練合せ後12時間ほど置いてから塗る。

④:養生
・ドロマイトプラスターは通風を無くし、上塗後は除々に適度の換気をして乾燥させる。
・室温が2℃以下なら工事を中止するか、暖房して室温を5℃以上にして作業する。

【用語】
白雲母(しろうんも)・・・ケイ酸塩鉱物の一種で、耐熱性がある透明材料に使われる。
すさ・・・塗壁の補強や亀裂防止などを目的とし、塗壁材料に混入する繊維材料。
白毛すさ・・・マニラ麻クズを原料としたすさ。

(3)漆喰塗
①:漆喰(しっくい)
・漆喰は消石灰が主材料で、すさと砂を混ぜ、ノリ、布海苔(ふのり)で練って塗る。
・乾燥が遅く工期が長く掛かる。
・上質の漆喰塗は、割れ、剥落が少ない。

②:漆喰塗の工程
〔1〕下塗
 ↓ 10日以上放置
〔2〕むら直し
 ↓ 10日以上放置
〔3〕鹿子ずり
 ↓
〔4〕中塗
 ↓ 水引具合を見計う
〔5〕上塗
 ↓
〔6〕養生

【用語】
鹿子(かのこ)ずり・・・中塗前にむら直し後の凹凸を直すために細かい砂を用いて薄く塗る方法。
つのまた・・・海藻ノリ。
銀杏(ぎんなん)草・・・日本壁に使用し、北海道で取れるノリ。

(4)土壁塗(小舞壁塗)
①:土壁塗
・土塗荒壁には粘性のある砂質粘度に藁やすさを混入し、よく混ぜて7日以上放置したモノを塗付ける。

②:土壁塗の工程
・小舞壁の上塗は、中塗を十分乾燥後、その表面に水湿し、コテ塗とする。

〔1〕小舞下地
 ↓
〔2〕下塗
 ↓
〔2〕貫伏せ散り回り
 ↓
〔4〕むら直し
 ↓
〔5〕中塗
 ↓
〔6〕上塗
 ↓
〔7〕養生

③:養生
・荒壁を塗付後は、通風を与えて塗面の乾燥させる。

【用語】
小舞(こまい)・・・屋根や壁の下地で、竹や貫(ぬき)を縦横に組んだもの。
貫伏せ(ぬきふせ)・・・貫、その上下に荒壁施工後に藁や麻布などを中塗土で伏込む作業。
散り(ちり)・・・壁面から部材の表面までの段差寸法。
pH・・・水溶液の性質で酸性・アルカリ性の程度を表す単位。

(5)ロックウール(岩綿)
・玄武岩、鉄炉スラグなどに石灰などを混合し、高温で溶解し生成される人工鉱物繊維で、断熱性、耐火性、吸音性に優れる。
・吹付け厚さは、所定の厚さの1.2倍程度を吹いて所定の厚さにコテで押える。
・吹付後、7日間の自然乾燥させる。
・発がん性のあるアスベスト(石綿)の代用品。

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