■目指せ!建築士【建築施工】左官工事【ZE-2101】
左官工事に関する事項。
●解説
▼左官工事
左官工事とは、壁や床などの表面を平らにする事が目的で、コンクリート面やコンクリートブロック積みによる目違いなどを平らにする作業。
異なる作業や建材により様々な材料を使用して仕上げる。
(1)左官材料の種類
左官材料には気硬性と水硬性があり、その中で様々な種別がある。
【用語】
気硬性・・・空気中の炭酸ガスを吸収して硬化する性質。
水硬性・・・セメントの様に水と化学反応して硬化する性質。
下付、上付・・・上塗を2工程で塗る場合、先に塗付るモノを下付、その後に塗付るモノを上付。
漆喰塗(しっくいぬり)・・・石灰、砂、のり、すさを主な材料とし、これらを水で練って塗る壁塗工法。
すさ・・・壁土に混ぜてヒビ割れを防ぐ藁や麻などのつなぎ材料。
大津壁(おおつかべ)・・・日本壁の一種で、和風建築の内部仕上の上塗に用いる。
(2)下地
①:竹小舞下地
丸竹は径1.2cm以上、割竹は径4cm~6cmを4本~8本に割ったモノを使い、縦4.5cm、横3.5cm内外に組む。
土壁の下地に使用する。
②:木ずり下地
杉心去材は、幅33mm、厚さ7mm程度の乾燥したモノを使用する。
木ずりの開きは7mm程度とし、6枚以内ごとに乱継、受材当り釘2本打とし、プラスターなどの下地とする。
③:石膏ラスボード下地
穴あき石膏ボードとも言い、厚さ9.5mm以上で亜鉛めっき釘で打付る。
プラスター塗の下地に使用する。
④:メタルラス下地
メタルラス下地では、縦横30cm内外とし、天井は15cm内外にステープル止とし、防水紙を張るときの継目は縦横とも9cm以上の重張り。
⑤:ワイヤラス下地
縦張とし、継目は横は縫継、縦は力骨を入れる。
ラスは30cm程度にステープル止とし、外壁などの下地とする。
⑥:ラスシート下地
ラスには、メタルラス、ワイヤラス、リブラスなどが使われ、ラスシートは亜鉛メッキ鉄板を角波加工して、片面にメタルラスを溶接したもので、外壁の下地などに使用される。
⑦:コンクリート下地
コンクリートは平らに打設し、凸が出来た場合ははつり、その箇所は補修、くし目(あらし目)を入れる。
下地コンクリート硬化後、なるべく早くモルタル塗りをする。
コンクリート打込後は長時間放置し、水洗い後にモルタル塗。
屋外はデッキブラシで水洗い、屋内はデッキブラシで清掃する。
【用語】
小舞下地(こまいしたじ)・・・適当な幅に割った竹や篠竹(しのだけ)を組み、交差部を小舞縄で千鳥にかき上げて作る。
ラス下地・・・壁の下地板の上に、アスファルトルーフィングやアスファルトフェルトで防湿し、その上にラス(綱)をステープル止めで下地とする。
力骨(ちからぼね)・・・ワイヤラス、メタルラスの中に縫込み補強する金物。
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