■分譲マンション管理の実証実例【その5】
最後に一番記憶に残るのが、やはり現場に滞在する管理員です。
ある投資用分譲マンションの管理員は、騒音苦情の対象住戸の居住者(女性の賃借人)に対し、威圧的な態度で何度も注意して、居住者(女性の賃借人)が怖がって退去してしまった事もありました。
しかも居住者(女性の賃借人)の親からクレームが出て、結局、管理員を雇用する管理会社が慰謝料を支払いました。
その管理員はゴミ出しでもありましたね。
投資用分譲マンションのため、ルール通りにゴミ出しをしてくれない居住者も多く、管理員が勝手にゴミ袋を開けて居住者を突きとめて注意をしたら、逆に居住者からゴミの中身を見た事に対しプライバシー侵害で訴えられました。
ゴミ分別問題は、ゴミ回収する自治体のルールであって、管理会社や管理員が管轄している訳ではありません。
分別できずに回収されないのであれば、まずは警告文を掲示するなど段階を踏む必要があります。
いきなりゴミ袋の中身を確認する事は女性だったら嫌な気分になり、そういう事も考慮しながらの管理業務です。
あと、指定場所以外に停めた自転車に、管理員がワイヤーカギを掛けた事もありました。
その自転車の所有者は当然に乗る事ができず、その日は電車とバスで移動しなければならず問題になりました。
この問題も、例え指定場所以外の駐輪であっても、本来なら注意分を自転車に貼っておく事から始めます。
管理員が何の権利があって勝手にワイヤーカギを掛けているのか。
駅前に指定場所以外に駐輪している自転車を自治体が撤去している感覚だったのか。
たいてい問題を起こす管理員は、形を変えて何回も繰り返します。
基本的に管理員は60代過ぎの高齢者が多く、マンション管理の慣例や業務手法の以前に、自分の常識や感覚をゴリ押しをする傾向が見られます。
分譲マンションの居住者や雇用する管理会社に対して歪んだ正義や主張が強いと、それだけ問題も大きくなる。
第二の人生で掴んだ一国一城の主と勘違いする高齢の管理員もいる。
どこの管理会社も管理員教育が一番苦心してるのではないでしょうか。
分譲マンションのすべては数千万円で購入した区分所有者であり、その区分所有者で結成する管理組合から業務委託を受けている管理会社が管理運営を実施している。
その管理会社に雇用されているのが管理員である。
たとえルールを守らない間違っている居住者がいたとしても、その者の財産権による分譲マンションであって、警察でもない管理会社や管理員が違法性を是正する権利などない。
■マンション管理士事務所ループデザイン■
マンションに関するご相談はループデザインにお任せください。
メール相談は無料です。
【メールアドレス】
open.closet@gmail.com
■マンションコンサルティングオフィス ループデザイン(大阪:マンション管理士事務所)
http://loopdesign.web.fc2.com/