■分譲マンションの給水設備【その3】

ほとんどの分譲マンションには受水槽が設置してあり、この受水槽には検査や点検が義務付けられています。

これは受水槽の容量(大きさ)や給水人口により決められていますが、一般的な分譲マンションはほとんどが年に1回の法定水質検査を受けなければなりません。

では、受水槽はどのような検査や点検などがあるのか。

▼受水槽・加圧給水ポンプ点検
・月1回程度、受水槽回りや加圧給水ポンプなど異常や不具合、漏水がないか点検。
・受水槽の警報(満水・減水)が多い場合、ボールタップや電極棒の故障や不具合が多く交換が必要。
・加圧給水ポンプは1号ポンプ、2号ポンプがきちんと稼働しているか、異常に熱を帯びていないか確認。
・加圧給水ポンプの耐用年数は設置後10年~15年程度で、劣化が著しければ更新工事を実施。

▼受水槽清掃
・年1回、水を抜いて受水槽内部を清掃し、同時に水質検査も実施するのが通例です。

▼水質検査
・年1回、残留塩素(遊離・結合)の濃度を検査し安全な水質を確保します。
・検査報告書の控えを管理事務所で保管。
・簡易専用水道の検査済証のシールを受水槽に貼ります。

▼水質管理
・月1回程度、水の濁りや臭いを確認し、検査キットを使って残留塩素を測定する管理組合もあります。
・基本的に管理員が実施しています。

▼緊急措置
・地下ピットに設置してある受水槽で、豪雨や津波により河川氾濫し地域浸水した場合、地下にある受水槽は汚水が流水するため、すぐに給水停止措置をとります。
・異常があれば管轄する保健所と水道局に連絡を入れます。

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