■循環型都市構成

20世紀に経済発展を遂げた世界の先進国が今直面しているのは都市インフラの老朽化と維持保全対応。

地上を走る鉄やコンクリートで出来た高速道路や鉄道路線。

地中に埋まる上下水道やガス管などの配管。

これらが更新時期に来ている。

ただ、これだけの巨大都市の都市インフラ設備を適正に更新するのも労力・費用・時間が膨大になり現実的には難しい。

出来あがった都市を改築するのは、新しく都市を建造するより何倍も手間がかかる。

だからと言って放置すれば経済や生活に悪影響がでる。

もともと都市計画をする上でインフラ設備を維持保全する事を考慮して造っていないのだ。

近年、アジアをはじめとする新興国の経済発展も目覚ましく、各主要都市も同じにして膨張している。

ここで都市を造るにあたって今後のインフラ設備の維持保全を考慮しているのかが問題となる。

先の先進国と同じ轍を踏まないように先見性のある都市計画ができていればいいのだが。

現実的には不可能に近いが、一番良いのは循環型都市構成。

人が季節に合わせて服を着まわすように、都市の区画を4等分し数十年ごとに機能を移動させる。

例えばある都市にA・B・C・Dという区画を設ける。

1区画の大きさは大阪市(約200k㎡)の1/4程度の約50k㎡(7km×7km、または5km×5km程度でもいいかな。)。

そのA・B・C・Dの区画を田の字に配置する。

そして50年おきに時計回りで都市機能を循環させていく。

建造 ⇒ 繁栄 ⇒ 衰退 ⇒ 巨大未完

A区画に費用を掛けて次世代都市を造り始める。

B区画の都市が機能する。

C区画の投資を停止し都市が衰退する。

D区画が市場価値が無くなり巨大未完となる。

これを50年かけて実施すれば、50年後にA区画は都市が繁栄し、B区画は衰退、C区画は巨大未完、D区画は建造される。

巨大未完から繁栄まで100年掛かるため、その時代に合せた都市機能を備える事ができ、不要な都市機能は削ぎ落す事ができる。

資本主義国家は不動産など権利関係があるため現実的には難しいですが、国家200年の計で都市機能を見据えれば、不要なインフラを残し必要なインフラを覆うつぎはぎだらけの都市計画は無くなるかと思います。

この考え方は都市だけでなく、町、村規模でも応用できます。

でも今の日本では無理かな。

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