
■家族より優先される仕事など、この世に存在しない【その37】
夫婦規則と男はつらいよ。
結婚前に決めたのか、結婚後に決めたのか分かりませんが、父親と母親には一定のルールがありました。
それは1年に2回、お盆とお正月に名古屋駅前の松竹座で上映される“男はつらいよ”を2人で鑑賞する事です。
わたしが子供の頃から2人だけで行っており、今、思えば夫婦の決め事だったのでしょう。
これは単なる“男はつらいよ”や“寅さん”のファンで映画を観に行っていた訳ではないと思います。
夫婦として1年間一緒に過ごせば年に何回かは意見の食い違いや喧嘩をして険悪なムードになります。
1週間、1ヶ月と口を利かなかったりすれば家庭内の空気が悪くなり、子供達にも悪影響です。
なにより自分達が居心地悪い。
そこで夫婦喧嘩を仲直りさせる打開策や解決策として編み出されたのが“男はつらいよ”を2人で観に行く事だったのではないでしょうか。
どんなに喧嘩してもこのルールに則って“男はつらいよ”を観に行けば、映画館から出てきた時には“寅さん”のドタバタ劇の面白さで目には笑涙を溜め、笑い過ぎてお腹が痛い。
そして、その後に映画館の近くで美味しいご飯でも食べて帰ればお互い喧嘩していた事など忘れて仲直りできる。
これ、ものすごく素敵なルールだと思います。
夫婦での映画鑑賞は渥美清さんが亡くなり“男はつらいよ”が48作で終了するまで続いていたと記憶しています。
目には見えない形のない心の動かし方や思いやり。
こんな父親と母親の息子として生まれ、育ててもらえた事を幸運に思い感謝しています。
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