■家族より優先される仕事など、この世に存在しない【その３５】
先日、ラジオから谷村新司さんの歌が流れていたと母親は話していました。
母親は大の谷村新司さんのファンです。
名古屋で開催されたコンサートに足をはこび、何枚も入っているボックス型のＣＤも購入していました。
８年程前だったと思います。
大阪に住むわたしが持病の難病が悪化し谷町四丁目にある国立病院に入院しているとき、母親は看病に来てくれました。
病室でずっとラジオを聴いていたわたしは、梅田のマルビルのサテライトスタジオで放送しているＦＭココロのマーキーミュージックモードに谷村新司さんがゲストで来場すると聞きつけました。
病院の面会時間は午後５時まで。
病院がある谷町四丁目から梅田のスタジオまで約３０分程度。
谷村新司さんが登場するのは午後６時過ぎだったと思うので、わたしは母親に行くように勧めました。
そして当日。
母親は地下鉄に乗って梅田のラジオスタジオに行き谷村新司さんをガラス超しに間近で観覧したそうです。
共に大阪出身のＤＪマーキーさんと谷村新司さんのナニワトークが面白かったと言い楽しんだみたいです。
しかもゲストコーナーが終了し谷村新司さんがスタジオから出てきた時に握手までしてもらったと喜んでいました。
認知症になった母親は、今でも谷村新司さんを梅田まで見に行った事は覚えています。
頭の記憶は薄れ消えて無くなっても、心の記憶はいつまでも良い想い出として残ります。
谷村新司さん、心の歌をありがとう。
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