
■家族より優先される仕事など、この世に存在しない【その21】
ようやく体調も良くなり久しぶりに名古屋に行く事ができました。
実家に行って変わった事と言えばキッチンのガスコンロがIHコンロに変更されていました。
これは母親がガスコンロの火を掛けっ放しにして壁面を焦がしたため、ガスコンロを早急に取り外しIHコンロに変えました。
ただ、IHコンロに変えてもその使い方を覚える事ができず、IHコンロ自体が何なのか理解できません。
母親の出来る料理は電子レンジで温める事やオーブントースターでパンを焼くくらいです。
エアコンもリモコンの使い方も理解でないため、暑い夏も冷房を付ける事ができず寒い冬も暖房を付ける事ができないでしょう。
これが認知症を発症した高齢者の一人暮らしの実態です。
母親と一緒に生活して感じたのは、認知症は単に脳障害により記憶が薄れたり行動が不自由になるのではなく、日々、自分自身がそうなっていく恐怖と不安の中で生きている事です。
そんな思いがうまく表現できなくても、子供が来れば食事の支度をしようとする母親。
うまく出来ない中でも息子に晩ごはんを食べさせようとするお母さんという母性と本能を感じました。
大阪に帰るまで食事の用意をできない事に母親は何度も何度も詫びていました。
久しぶりに帰ってきた子供におもてなしをしたいと思う気持ち。
親の心、子知るです。
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