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■マンションで一番厄介な漏水事故【その6】

2度目の漏水はお風呂を使っていないのに止まることがない。

考えられるのが偶然にも別の箇所から漏れ出したという事だ。

しかもキッチンもお風呂も洗面台も利用していないのに水が漏れる。

最後に残る水回りはトイレ。

トイレの給水管から漏れ出したのだ。

こうなるとお風呂だけでなくトイレの使用も禁止しなくてはならない。

まさか居住者に外でしてもらう訳にもいかない。

住宅にとってトイレが使えないという事は、その家に住む事ができないという事だ。

漏水原因住戸は生活できないため、マンスリーマンションを借りる事になり居住者はそこで生活する事になった。

結局、漏水原因が2箇所あるため漏水修繕工事はユニットバス一式を交換する事になった。

このマンションは投資用が目的で漏水原因住戸と漏水被害住戸は所有者が外部で、居住者は共に賃借人。

ユニットバス一式交換工事費用と賃借人転居費用(1ヶ月)、それに漏水被害住戸の原状回復工事費用。

誰が負担するのか。

当然に漏水原因住戸の所有者である。

わたしはすぐに火災保険に加入しているか確認した。

漏水原因住戸の所有者は小声でこう言った。

『入っていません。』

最悪である。

マンション管理組合で加入するマンション総合保険には専有部分も補償するの付帯サービスで個人賠償責任があるが、これは実需のみの住戸を対象としているため投資用は事業用とみなされ保険適用されない。

だから投資用住戸が多い管理組合は個人賠償責任と伴に施設賠償も付帯する事をお勧めする。

ユニットバス一式交換工事費用:200万円 + 賃借人転居費用(1ヶ月):20万円 + 漏水被害住戸原状回復工事費用:50万円 = 総額270万円

これを自腹で払わなければならない。

まぁどうであれ感傷に浸っている時間はなく、無情にもユニットバス交換工事を進める。

共用廊下やエレベーターなどに養生をして機材を搬入し、既存のユニットバスを解体する。

古い住宅設備を解体し、建物躯体が現れる。

これ、スカッとしてけっこう爽快である。

※画像はイメージであり本文とは関係ありません。

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