
■権力にモノを言わして捻じ伏せる役人
まぁ、世の中には善もあれば悪もありますよ。
ただ正義や正直だけでは生きていけない社会で、不義や悪事、嘘も円滑に解決する方法として使われているのが現実です。
あいつは反社会勢力だから許さない! 締め上げてしまえ!
表向きの社会はこうですが、本当にそのまま実行すれば犯罪が無くなり全ての人が明るい社会生活がおくれるのでしょうか?
先日、その象徴たる不動産物件を見ました。
中規模ビルのエントランスに貼られた裁判所からの公示書。
内容は債権者(自治体)が差し押さえたから、占有者等は期限までに荷物まとめて出てってね、さもないと強制執行しますよって事です。
一見、あぁ借金返済に行き詰まりなけなしの税金が払えずに債務の形(かた)に取られたのかなと思っていたら、なんとビル所有者が暴力団関係者で使用目的が暴力団事務所という事が法令違反となり差し押さえたとの事です。
数年前から不動産取引等などで暴力団関係者と取引はしていませんなどという誓約書みたいのを毎回書かされていたので警察などの取締りが厳しいとは思っていましたが、まさか暴力団というだけで自治体が不動産まで差し押さえるとは驚きです。
不動産関係という仕事上、暴力団の方とお会いする事もあります。
運が良かったのか、わりかしみんな良心的で面白い話を聞かせてくれて楽しい人達でした。
あまり偏見はありません。
逆に普通に働き普通に生活している人の方が横暴でやりにくかったりします。
暴力団関係者というだけで住宅を取得したり、賃借する事さえ許されません。
この日本では、雨風をしのぐ最低限の屋根付き住居に住む事を認められていないと言う事です。
では、どこで寝起きしたらいいのでしょうか。
素人さんは簡単に足を洗えばいいと思うかもしれませんが、任侠道で生きてきた人達が堅気になる事は簡単ではないと思います。
なぜなら任侠道に入った理由があるからです。
そして堅気になったとしても社会が受け入れる体制ができていないし、夏にTシャツからチラリと見える刺青は近所の主婦達をおののかせるでしょう。
自治体は受入体制を整える事なく締め出す事は、死刑宣告をしているのと同じかと思います。
権力にモノを言わして捻じ伏せる役人の横暴と言わざるを得ない。
どっちが反社会勢力か分りゃしない、と銭形平次は申しておりやした。
♪やぼな十手は見せたくなが、見せて聞きたい事もある。
♪悪い奴りゃな先手を取るが、恋のいろは見当つかぬ。
♪道は時には曲がりもするが、曲げちゃならない道もある。
♪今日も決め手の銭が飛ぶ。
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