
■ルイヴィトン、坪4000万円の呪縛
訪日外国人で人気のあるスポットの道頓堀からほど近い大阪の目抜き通りの御堂筋。
ここに周りのビルに囲まれた300坪程度の空き地があります。
何を建てても商業的に成立しそうな一等地なのに空き地のままなのは、いわく付きの土地と言われています。
数年前、心斎橋角地にあるルイヴィトンが店舗工事のため一時的に仮設店舗を構えていましたが、ルイヴィトン心斎橋店がリニューアルオープンした後はまた空き店舗のまま放置されていました。
最近、その空き店舗も撤去され更地となっているので、ようやく何かが始動するのかなという感じです。
実はこの土地、ルイヴィトンが所有していました。(今もしているのかな?)
時を遡ることリーマンショック前、ルイヴィトンに就任したばかりの新社長が大阪に旗艦店をぶち建てようとみずほ銀行の土地を購入しました。
当時は東京も大阪もラグジュアリーブランドの路面店ブームです。
ルイヴィトン新社長も自分をアピールする材料には申し分ないフラッグショップ計画。
巷では確か1坪4000万円で契約したと言われています。
当時の相場感でもあの場所だったらよく見て1坪600万円がいいところ。
それを6倍強の4000万円、約300坪あると思うので計120億円ですか。
ルイヴィトン新社長のポジションを誇示するには十分過ぎる金額です。
ところがその後、リーマンショックで不動産価格が下落。
追い打ちをかけるようにZARAなどの安価なアパレルの快進撃でラグジュアリーブランドの販売不振の不幸続き。
ルイヴィトンジャパンの創業者および前社長の秦さんも、これと見込んだ新社長の大失態に激怒されたでしょうね。
新社長も以前はどこか大手企業の代表だったと思います。
秦さんはルイヴィトンジャパンを立ち上げる前まで経営コンサルティングの仕事をしていました。
ビジネス感覚でルイヴィトンを日本に浸透させた自負があり、ソロバンができない新社長とは思わなかったでしょうね。
すぐに新社長はルイヴィトンを追われる事になりました。
次に来た新々社長もすぐに退任したと思います。
たぶん、あの御堂筋の土地の呪縛がルイヴィトンジャパン全体に絡み付いているかのようです。
現在、大阪ミナミは外国人観光客で来訪でごった返し、道頓堀のH&Mが入居するビルは基準地価が全国2位の上昇率で1坪1420万円。
あの土地をいつ活用するのか。
それは今でしょう!
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