
■分譲マンションへの売電、電力自由化の余波
2016年4月の電力小売自由化に伴い、鳴り物入りが登場した新電力会社。
金融大手のオリックス子会社のオリックス電力もその先駆けでした。
これから伸びると信じて疑わなかった電力自由化。
ここにきて何か様子が変だよってな事になったのか、グループの稼ぎ柱になるはずだったオリックス電力を関西電力に売却してしまいます。
オリエントリースことオリックスはリース系金融屋。
リーマンショック前までは分譲マンション事業に力を入れオリックスリアルエステート(現オリックス不動産)が首都圏や近畿圏でサンクタスシリーズを開発。
マンション管理事業に目を付け子会社のオリックスファシリティーズを設立、阪神間に強いマンション管理会社のKBSシラカワを買収、その後、KBSシラカワ・第一建物管理・グローバル管理が合併してグローバルコミュニティになりました。
この時、なぜオリックスがマンション管理会社に目を付けたのか定かではありませんが、管理会社とお得意様の分譲マンションの管理組合の懐具合ではないかなと感じております。
ただ、素人目からすれば潤沢に見える管理組合の預金通帳残高ですが、使い道や出金手続きは複雑で面倒です。
千円万円単位でもややこしい。
そうのこうのしているうちにグローバルコミュニティはオリックスから大和ハウス工業のグループ会社になっていましたね。
オリックスの住宅事業で言えばマンション開発大手の大京が子会社ですが、近年、自らのサンクタスブランドのマンションはほとんど見なくなりましたね。
このように先を見越して将来性のないビジネスには早めに見切りを付けるのがオリックスの伝統かと思います。
新電力もこのような思いで手放したのかなと感じております。
昔から言われるように商売の基本は“餅は餅屋”です。
異業種参入は、自分達に向いていてちゃんと出来るのかをよくよく考えて決断する事が大切です。
個人もそうですが、アフター5で仕事の事を忘れたいと思う人は、その職種を今すぐ辞めた方がいいですよ。
どんなに我慢しても、その人生は最後まで苦痛でしかありませんから。
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