
■地価、境界を隔てて雲泥の差
大阪市の都市計画は他の都市と違って地域環境の格差が混在しています。
道や川、線路を隔ててまったく違う環境に様変わりしたりします。
その象徴的なエリアが大阪市阿倍野区と西成区です。
大阪市阿倍野区はあべのハルカスやあべのキューズモールが出来て、そのまわりにはマンションが数多く建設され地価上昇を続けています。
天王寺駅、大阪阿部野橋駅周辺の地価は住居地域で坪200万円前後はします。
一方、大阪市が推し進めた阿倍野再開発事業に隣接する西成区。
地価は住居地域で坪50万円前後といったところです。
ざっと4倍。
雲泥の差です。
鉄道や道路、買物施設の利便性は、さほど変わりません。
この4倍の違いは環境です。
東京などの関東人なら、利便性が同じなら、安い方がいいのではと考えるでしょう。
でも、ここ大阪ではそうはいきません。
有名なエリアが新大阪です。
新大阪駅周辺は地下鉄・JR・新幹線の駅があり、梅田にもすぐ行けて便利で、伊丹の大阪空港にも近かく、転勤族の関東人にとってこれほど便利なエリアはないでしょう。
しかし、大阪人は新大阪駅周辺には住みません。
ですから大阪の事情を知らない関東系不動産業者がよく騙されて不動産を購入させられています。
多くは語れませんが、大阪の不動産は環境の一言につきます。
土地の価値は環境が大きく左右します。
不動産業界では民力(みんりょく)という隠語があるくらいです。
あるマンションデベロッパーは、大阪市中心部、北摂、阪神間以外には絶対にマンションを建設しませんでした。
最近になって京都にも進出しましたが、大阪東部、大阪南部には便利な駅前でもぜったいに建てません。
悲しいですが関西では、これくらい土地に対する古くからの言い伝えや歴史は変えれないという事です。
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