
■分譲マンションの駐車場不要論
一般的に分譲マンションを造る際は駐車場も設置します。
その自治体の条例にもよりますが、総戸数に対して60%とか80%の駐車場を確保するよう決められています。
なぜかと言うとその昔、今ほど路上駐車の取り締まりが厳しくない時代、駐車場を設置しないマンションのまわりに路上駐車が横行したからです。
近隣住民からの苦情や通行障害などが起きて、分譲マンションにはある程度の駐車場を確保する義務が生まれました。
また、当時はまだ都心部でも自動車を所有する人が多かった事情もあります。
そこから時は流れ、近年の車離れで都心部の分譲マンションでは駐車場を借りる居住者が少なくなり、空き駐車場が問題になっています。
機械式立体駐車場やタワーパーキングは、駐車場賃料で管理費などを賄っています。
駐車場が埋まっていても、空いていてもメンテナンスはしなければなりません。
古くなればなるほどパーツ交換などの頻度が高くなるためメンテナンス費用は上昇していきます。
それに反して空き駐車場は増えていきます。
空き駐車場問題の対策としては様々な手立てがあります。
例えば、半分近くの台数になりますが機械式立体駐車場の地下ピットを埋戻し平面駐車場に変更したり、居住者以外の外部に月極めで貸出したりしています。
極論から言えば、近隣に月極駐車場があればマンションの敷地に駐車場は不要です。
その空いた敷地に住戸棟を増やしたり共用施設など他の事に有効利用し、エントランスに車寄せと2台~3台程度が停めれる時間貸し駐車場があれば効率的および効果的です。
既存の分譲マンションでは少し難しいかもしれませんが、これから建てる新築マンションなら十分に可能です。
駐車場に対する規制や条例を緩和して、都心部の分譲マンションは駐車場を設置しなくても可能にしてはいかがでしょうか。
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