
■フローリングの剥がれ
マンションのリフォームで簡単そうで難しいのがフローリングの張り換えです。
昔のフローリングは床スラブにしっかりと接着されているため、なかなか剥がれないし、剥がす時も‘バキッバキッバキッ’とすごい音がします。
その後も床スラブをキレイに不陸調整します。
そして、そのマンションで管理規約や使用細則で決められているL45とかL44等級のフローリングを張っていきます。
ここまでは古いマンションの話です。
最近は、まだ築数年のマンションでもフローリングの張替えをお願いされます。
しかも部分張替えです。
同じ色で同じ型番のフローリング材がそのマンションに保管してあればできますが、基本的にフローリングの部分張替えはできません。
何年か周期にメーカーはフローリングなどの建築資材を変更します。
ですから築5年以上経ったマンションは、ほとんど型番が変わっているため部分張替えは不可能です。
細かい話だと、同じ品番があったとしても同じロット(同じ時期に同じ工場で製作)で作られたフローリングでないと微妙に色が違います。
日本人は、この少しの色の違いを気にします。
居住者の方は、数千円くらいで簡単に部分張替えをできると思っていますが、このような事を説明し、全面張替えの見積もりを上げるとビックリされます。
当然です。
12帖(20m2)くらいのリビングで軽く20万円(諸費用別)はします。
床暖房があればさらに高くなります。
そしたら今度は、居住者の方の文句が始まります。
まだ、マンションが建ってそんなに経っていないのに、フローリングがこんな事になるのかと。
築1年~2年程度だったら、まだアフターサービスがあるので無償で張替えてくれますが、5年近く経つと無償という訳にはいきません。
築年数がまだ浅いのに、フローリングの表面が剥がれる。
築年数が古いのに、フローリングはほとんど無傷のまま。
詳しい事は語れませんが、この違いは、フローリングの材質にあります。
分譲マンションなどで多く使われるフローリング材は、合板に突き板と呼ばれる木の薄い皮が張り付いてあります。
あまりマンションでは見かけませんが、丈夫なフローリング材は高価な挽き板か無垢材の可能性があります。
いくつもリフォームなど工事していたら、見た目でもある程度は判明しますが。
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