
■分譲マンションから賃貸マンションへの変更【その2】
そんな中、分譲マンションから賃貸マンションへの変更した珍しい事例があります。
大阪市北区にある分譲マンションのフォルム北梅田から賃貸マンションのNIPPO LIFE(日宝ライフ)北梅田に変更されていました。
■物件概要
【マンション名】フォルム北梅田
【所在地】大阪市北区本庄西
【総戸数】44戸
【階高】8階
【竣工】1991年6月
【事業主】リクルートコスモス
【施工】不二建設
この方法も各区分所有者が所有権を、買手の不動産会社などに売却するため合意形成をまとめる必要はあります。
ですから総戸数が多かったり、不便な立地の分譲マンションにはあまり適していません。
収益性が確保しやすい分譲マンションなら、このように不動産会社が各区分所有者から所有権を買い取り1棟まるまる購入して賃貸マンションにする事ができます。
ただ、各住戸を1つにまとめるのもかなり時間がかかる話です。
土地に言い換えるなら地上げです。
たぶん、この方法が可能なのは販売当時、売却にかなり苦戦して事業主の不動産会社が売れ残った住戸を持ち続けていたのではないでしょうか。
フォルム北梅田も竣工当時はバブル絶頂の時代。
販売当時の坪単価も500万円相当だったみたいで、単純に40m2(12坪)で6050万円。
バブルとはいえ、マンション名に梅田とは付いているものの実際は大阪庶民の町の天神橋筋六丁目駅の方が近いですから、あの場所に6000万円もする分譲マンションを購入する人は皆無だったではないかと想像してしまいます。
事業主もリクルートコスモス。
リクルートグループを離脱し会社名もリクルートコスモスからコスモスイニシアに変更するも、リーマンショック後の2009年に事実上経営破たん。
単なる分譲マンションから賃貸マンションへの変更も、こうした想像を掻き立てられるのは不動産業者の悲しい性でしょうか。
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