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■空き家マンション

2013年時点、全国に空き家が820万戸になりました。

この中には賃貸待ち空き家や売却待ち空き家などもあるため、実際、ほんとうに人が住まない空き家はもう少し少ないと思います。

この数字、大阪府の人口よりちょっと少ないくらいです。

と言う事は、大阪全府民が待つことなくすぐに住む事ができます。

なぜ、こんな事になってしまったんでしょう。

これはまぎれもなく少子高齢化が一番の原因でしょう。

次に考えられるのは人口の都心流入&地方流出による田舎の過疎化でしょう。

また、日本人特有の新築住宅嗜好もあります。

右肩に上がらない給与に対し長期に渡る住宅ローンの負担増で持ち家をあきらめた若年層もいるでしょう。

これら複数の要因が重なってこれだけの某大な空き家を生み出したと思います。

東京都や大阪府など大都市圏に住む人は、あぁ、地方の住民は大変だな、と思っている方もいるでしょう。

ただ、これから記述する事は、5年ほど前、大阪府南部のある地域にあったマンションの話です。
 
そのマンションは、最寄駅から山手に登った徒歩15分くらいの1980年代後半に開発されたニュータウンの一画に建っています。

築20年近く経つマンションは、大規模修繕をきちんと行っていないのか築年数の割には老けています。

そのマンションは、やたらと分譲貸住戸が出ていました。

近隣の不動産に訳を聞くと、所有者が売りたくても買手がいなく、仕方なく賃貸募集しているという事です。

それでも毎月の管理費・修繕積立金や毎年の固定資産税・都市計画税を支払わなければなりません。

たしかに売却価格も数百万円の3ケタ物件で自動車並みの価格でしたが、お客さんからの問い合わせもほとんどありません。

その価格で買う人がいなければ、借りる人なんてもっといないでしょう。

理想は、親の家を子供が引き継げば、住宅も好循環を生むのですが、親世代が交通・買物・病院など便利な都心に出るという事は、子供世代も都心に魅力を感じていると言う事です。

ニュータウンを車でグルりと回ると戸建て住宅用の区画には、庭は雑草が生えた空き家がチラホラ目立ち、中には建物を解体して空地になっている区画もありました。

平日の日中でしたが、ほとんど住人と出会う事なく、人影がなくひっそりしています。

たまに人を見掛ければ、おばーちゃんが坂道を一生懸命に歩いています。

その町の光景は、今後、日本中で起こる縮図に思えました。

地域の過疎化は、なにも都心から遠方の地方で起こっている問題ではありません。

大阪府内でも郊外になると、住民が消えていく地域もマンションもあります。

少子高齢化の日本、その問題が都心から遠く離れたドーナツ地域の現象がジワジワと中心に浸食していくと言う事です。

空き家マンション問題は、すぐそこまで来ています。

※画像はイメージであり本文とは関係ありません。

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