
■マンションの大規模修繕
マンションは築後12年くらいで大規模修繕を行います。
雨漏りがしないように屋上に防水をしたり、外壁の塗装を塗り直したりします。
ただ、これにはかなりの費用がかかります。
マンションの規模や形態にもよりますが、一般的な14階建てで総戸数50戸程度なら5000万円前後はかかります。
この費用は毎月積み立てている修繕積立金から捻出します。
きちんと長期修繕計画を立てている管理組合は、積み立てている修繕積立金の範囲内で支払う事ができます。
ただ、この毎月の修繕積立金を低く抑えているマンションは、工事をするための修繕積立金が足りないため修繕費一時金などを徴収される事があります。
修繕費一時金。
これは工事費から積み立てている修繕積立金の金額を引き、足りない分を専有部分面積が割り振ります。
数十万円から数百万円になる事もあります。
突然、このような金額を請求してすんなり出せる居住者は高級マンション以外、皆無かと思います。
だから、工事内容を見直します。
本当はすべて重要な工事も、優先順位を付いて段階的に工事を行います。
当然、分割して工事を分散すれば各々のコストは上がり、トータル的に修繕工事費が高くなります。
でも修繕積立金も足りなく、修繕費一時金も出せない居住者が多ければ仕方ありません。
そんな修繕積立金が足りないであろうマンションを多々見ます。
外壁などが剥げてサビ垂れがあるマンションを見ると、その資産価値までもが低く感じられます。
目先の修繕積立金をケチれば、100万円単位でマンションの価値を下げる事につながります。
きちんと長期修繕計画を立てて、毎月、それに見合う修繕積立金を徴収すればマンション自体の価値も高まります。
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