プラズモン共鳴 | toshiのブログ

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日頃、科学技術について調査していることや趣味でやっていることなどを紹介していきます。


熱の輻射は、プランクの法則に従うというのがこれまでの定説になっていましたが、最近は、メタマテリアルの技術で、全てのエネルギーを特定の波長に変換して輻射させるものが開発されました。

加えた電力の大部分を所望の波長の光線に変換できるというので、LEDに代わる光源になると期待されています。

https://www.nims.go.jp/news/press/2008/01/200801180/p200801180.pdf

この研究成果は、日本磁気学会の研究会でも発表され、私も聴講していました。

この技術で波長分布をコントロールできるということは、熱力学の第2法則が適用できない例の1つになっていると思います。

 

物質材料研究機構にその後の進展を問い合わせたところ、残念ながらお蔵入りしたそうです。

 

日本磁気学会で発表されたテーマの中で、他にも従来の常識を覆すものがありました。

「プラズモン共鳴を使ってエントロピーが極大値に達した熱エネルギーを再利用できる状態に戻し発電できる素子を開発した」「電子のスピン波を使って直流磁場による電磁誘導を起こすことに成功した」など、ファラデーの電磁誘導に匹敵するほどの基本的な効果をいくつも発見しています。この手のテーマは、基礎物理の枠組みを揺るがす内容だけに、発表の際は慎重に言葉を選んで表現しているようです。