前回までのあらすじ
なのはの死を知らぬまま、ソウマと永遠のお別れになってしまった悲しみに、マジで飛び込む5秒前なフェイト。
そんな彼女を照らす、一条の眩い光。
あれはもしや救いの光?
…いいえ、暴走した時の列車です。
そして起きる人身事故、繰り返される悲劇。
なのはが死んだ!フェイトも死んだ!
再生どころか被害者続出のこの物語、一体全体どうやって収拾をつけるのやら…
『フェイトさんのネガティブスパイラルに引きずり込まれたNEWドゥルライナーもジェイアークに乗った流れの修理屋さんに直してもらって、粒子レベルまで吹っ飛んだなのはさんとフェイトさんの身体もタイム風呂敷で元通りディス。これで一件落着ディスね!』
「前回から三ヶ月…NG集入れても三週間もの間放置しといて、台詞だけで全部終わらせていいと思ってるの…?」
『この世界の作者ゲフンゲフン!…大いなる意思が、モチベーション駄々下がりディスから…』
「そんなメタな理由はどうでもいいから!私とユーノ君の関係を修復してくれるんでしょ!?」
『ウェーイ…ヒーローにも、出来る事のキャパシティがあるディスよ…』
「前々回であれだけ自信満々に宣言したのに、今更前言撤回するの!?」
『リアルの状況が刻一刻と悪化していますウェイ…ViVidではヴィヴィオちゃんまでオリヴィエさんの記憶に目覚めたり、漫画版INNOCENTではレイジングハートさんの名付け親がなのはさんになっていたり…』
「だから、メタな理由は聞きたくないよ!」
最早グダグダになりつつある…いや、最初からグダグダなブレイドとなのはの問答を横目に、一人状況から取り残されたフェイトが、ふと窓の外を見やると…
「なのは、と…ブレイド、だっけ?…何か、変な人達…人、なのかな…とにかく、変なのが近付いてるんだけど…」
「変な人?」
『ウェイ?』
フェイトの言葉に、なのはとブレイドが釣られるように窓を覗くと、確かに“変なの”が近付いてきていた。
片や、レンズを付けた青い蟹をそのまま乗せたような頭に、黒い蠍の紋様が描かれた赤い服、肩や腕は頭と同様に蟹の甲羅のような青い装甲に包まれ、右手には斧、左手にはやはり蠍の紋様が彫刻された金の盾を持った、蟹の怪人。
片や、ニューヨークの下水道に居そうな亀忍者…の実写版映画の二作目に出てきた敵の亀ミュータントに、バズーカ砲を背負わせたような、亀の怪人。
『あ、あれは…間違いないディス。あれは、カニレーザーにカメバズーカ!』
「知ってるのブレイド?」
『V3先輩に倒されたデストロンの怪人ディスウェイ…カニレーザーは『スーパーヒーロー大戦』の鳴滝さんじゃない、旧作オリジナル版ディスよ!』
「わけがわからないよ…」
ブレイドの言っている事が全く理解できず、思わず某インキュベーターのような顔になってしまうなのは。
そうこうしているうちに、二体の怪人が歩みを止めると、亀の怪人…カメバズーカが、徐に四つん這いの体勢を取る。
「なのは…ブレイド…バズーカ砲が、思いっきりこっちを狙ってるみたいなんだけど…」
「嫌な予感しかしない!」
『コリは…拙いディス。ぶっちゃけテラヤバスディスウェイ…』
3人…ブレイドも含めた3人の米神を、ジトッとした嫌な汗が伝う。
「カメバズーカ、撃てえっ!!」
「ズーカァ!!」
ドゴーン!!!
蟹の怪人…カニレーザーの号令に、昭和怪人特有の奇声を発しながら、背中のバズーカ砲をぶっ放すカメバズーカ。
その砲撃は、NEWドゥルライナーに直撃し、車内が激しく揺れる。
『緊急発車ディス!退避ー!退避ー!ディスウェイ!!』
「逃げるの?ヒーローなのに怪人と戦わないの?」
『こんな街中で応戦したら、被害が甚大なものになってしまうディスよ!』
ドガーン!!!
バゴーン!!!
砲撃は続き、とうとう車体の壁に皹が入り出す。
『発車しますディス!大きく揺れるのでご注意くださいディスウェイ!!』
プワァァァン!
ガタンゴトン、ガタンゴトン…
派手な警笛と共に、NEWドゥルライナーは夜空へと舞い上がるように走り出し、やがて時空の狭間へと消えるのだった…
そして、暫く後…
ギギギギギッ!!!
バキャアッ!!!
「きゃっ!?」
「あぅっ!?」
急停車の衝撃によって壁に叩き付けられたなのはとフェイトは、脆くなっていた壁を突き破り、車外に放り出されてしまう。
「アイタタタ…もう、前回からこんなのばっかりだよ…」
「よく考えたら、私達飛べたんだっけ…浮いてれば良かったね」
「気が付くの遅いよフェイトちゃ…ん…!?」
「ごめん…どうしたの、なの…は…!?」
立ち上がったなのはとフェイトは、周囲を見渡して絶句した。
『なのはさん!フェイトさん!大丈夫ディスか!?』
壁が崩れて吹き曝し状態になった車内から、ブレイドが声をかける。
「………ブレイド!ここ、何処!?」
『ウェイ?…なのはさん達の居た時間から約2年後のミッドディスよ。丁度、『エクリプス事件』が終わった頃ディスウェイ』
「ミッド…ここは、ミッドチルダ、なの…?」
ブレイドの言葉に、信じられない、といった表情のなのは。
「そんなはず、ないよ…」
「だって…こんな…」
再び、周囲を見回すフェイトとなのは。
空は血のような真紅に染まり。
辺り一面、肉塊のような赤黒い物体しか存在せず。
それらの形状が、辛うじて、建物などを連想させないでもない。
まるで、何者かの狂気が具現化したような世界。
ブレイドは、ここが、2年後のミッドだと言う。
『オオオオォォォォォ…』
「な、何?」
「今の、声は…」
風が吹き抜けるように、突如2人の耳に聞こえた、雄叫びのような声。
…その何処か悲しげな声に、なのはは聞き覚えがあった…
跪け! 下界の者共 ヘイホー
心して 我の言葉を聞け
我こそは この世の総てだ ヘイホー
選ばれし ヤ・オ・ヨロズの長<おさ>だ
愛や悲しみなど 我らにゃ無縁だ
人の苦難になど 慈愛なんて無い!
煩わしいだけだ!
祈れ! 祈れ! 天が砕ける
誓え! 誓え! 我に服従を
叫べ! 叫べ! 大地が裂ける
願え! 願え! 捧げ尽くせ
つづく
次回、最終回です
なのはの死を知らぬまま、ソウマと永遠のお別れになってしまった悲しみに、マジで飛び込む5秒前なフェイト。
そんな彼女を照らす、一条の眩い光。
あれはもしや救いの光?
…いいえ、暴走した時の列車です。
そして起きる人身事故、繰り返される悲劇。
なのはが死んだ!フェイトも死んだ!
再生どころか被害者続出のこの物語、一体全体どうやって収拾をつけるのやら…
『フェイトさんのネガティブスパイラルに引きずり込まれたNEWドゥルライナーもジェイアークに乗った流れの修理屋さんに直してもらって、粒子レベルまで吹っ飛んだなのはさんとフェイトさんの身体もタイム風呂敷で元通りディス。これで一件落着ディスね!』
「前回から三ヶ月…NG集入れても三週間もの間放置しといて、台詞だけで全部終わらせていいと思ってるの…?」
『この世界の作者ゲフンゲフン!…大いなる意思が、モチベーション駄々下がりディスから…』
「そんなメタな理由はどうでもいいから!私とユーノ君の関係を修復してくれるんでしょ!?」
『ウェーイ…ヒーローにも、出来る事のキャパシティがあるディスよ…』
「前々回であれだけ自信満々に宣言したのに、今更前言撤回するの!?」
『リアルの状況が刻一刻と悪化していますウェイ…ViVidではヴィヴィオちゃんまでオリヴィエさんの記憶に目覚めたり、漫画版INNOCENTではレイジングハートさんの名付け親がなのはさんになっていたり…』
「だから、メタな理由は聞きたくないよ!」
最早グダグダになりつつある…いや、最初からグダグダなブレイドとなのはの問答を横目に、一人状況から取り残されたフェイトが、ふと窓の外を見やると…
「なのは、と…ブレイド、だっけ?…何か、変な人達…人、なのかな…とにかく、変なのが近付いてるんだけど…」
「変な人?」
『ウェイ?』
フェイトの言葉に、なのはとブレイドが釣られるように窓を覗くと、確かに“変なの”が近付いてきていた。
片や、レンズを付けた青い蟹をそのまま乗せたような頭に、黒い蠍の紋様が描かれた赤い服、肩や腕は頭と同様に蟹の甲羅のような青い装甲に包まれ、右手には斧、左手にはやはり蠍の紋様が彫刻された金の盾を持った、蟹の怪人。
片や、ニューヨークの下水道に居そうな亀忍者…の実写版映画の二作目に出てきた敵の亀ミュータントに、バズーカ砲を背負わせたような、亀の怪人。
『あ、あれは…間違いないディス。あれは、カニレーザーにカメバズーカ!』
「知ってるのブレイド?」
『V3先輩に倒されたデストロンの怪人ディスウェイ…カニレーザーは『スーパーヒーロー大戦』の鳴滝さんじゃない、旧作オリジナル版ディスよ!』
「わけがわからないよ…」
ブレイドの言っている事が全く理解できず、思わず某インキュベーターのような顔になってしまうなのは。
そうこうしているうちに、二体の怪人が歩みを止めると、亀の怪人…カメバズーカが、徐に四つん這いの体勢を取る。
「なのは…ブレイド…バズーカ砲が、思いっきりこっちを狙ってるみたいなんだけど…」
「嫌な予感しかしない!」
『コリは…拙いディス。ぶっちゃけテラヤバスディスウェイ…』
3人…ブレイドも含めた3人の米神を、ジトッとした嫌な汗が伝う。
「カメバズーカ、撃てえっ!!」
「ズーカァ!!」
ドゴーン!!!
蟹の怪人…カニレーザーの号令に、昭和怪人特有の奇声を発しながら、背中のバズーカ砲をぶっ放すカメバズーカ。
その砲撃は、NEWドゥルライナーに直撃し、車内が激しく揺れる。
『緊急発車ディス!退避ー!退避ー!ディスウェイ!!』
「逃げるの?ヒーローなのに怪人と戦わないの?」
『こんな街中で応戦したら、被害が甚大なものになってしまうディスよ!』
ドガーン!!!
バゴーン!!!
砲撃は続き、とうとう車体の壁に皹が入り出す。
『発車しますディス!大きく揺れるのでご注意くださいディスウェイ!!』
プワァァァン!
ガタンゴトン、ガタンゴトン…
派手な警笛と共に、NEWドゥルライナーは夜空へと舞い上がるように走り出し、やがて時空の狭間へと消えるのだった…
そして、暫く後…
ギギギギギッ!!!
バキャアッ!!!
「きゃっ!?」
「あぅっ!?」
急停車の衝撃によって壁に叩き付けられたなのはとフェイトは、脆くなっていた壁を突き破り、車外に放り出されてしまう。
「アイタタタ…もう、前回からこんなのばっかりだよ…」
「よく考えたら、私達飛べたんだっけ…浮いてれば良かったね」
「気が付くの遅いよフェイトちゃ…ん…!?」
「ごめん…どうしたの、なの…は…!?」
立ち上がったなのはとフェイトは、周囲を見渡して絶句した。
『なのはさん!フェイトさん!大丈夫ディスか!?』
壁が崩れて吹き曝し状態になった車内から、ブレイドが声をかける。
「………ブレイド!ここ、何処!?」
『ウェイ?…なのはさん達の居た時間から約2年後のミッドディスよ。丁度、『エクリプス事件』が終わった頃ディスウェイ』
「ミッド…ここは、ミッドチルダ、なの…?」
ブレイドの言葉に、信じられない、といった表情のなのは。
「そんなはず、ないよ…」
「だって…こんな…」
再び、周囲を見回すフェイトとなのは。
空は血のような真紅に染まり。
辺り一面、肉塊のような赤黒い物体しか存在せず。
それらの形状が、辛うじて、建物などを連想させないでもない。
まるで、何者かの狂気が具現化したような世界。
ブレイドは、ここが、2年後のミッドだと言う。
『オオオオォォォォォ…』
「な、何?」
「今の、声は…」
風が吹き抜けるように、突如2人の耳に聞こえた、雄叫びのような声。
…その何処か悲しげな声に、なのはは聞き覚えがあった…
跪け! 下界の者共 ヘイホー
心して 我の言葉を聞け
我こそは この世の総てだ ヘイホー
選ばれし ヤ・オ・ヨロズの長<おさ>だ
愛や悲しみなど 我らにゃ無縁だ
人の苦難になど 慈愛なんて無い!
煩わしいだけだ!
祈れ! 祈れ! 天が砕ける
誓え! 誓え! 我に服従を
叫べ! 叫べ! 大地が裂ける
願え! 願え! 捧げ尽くせ
つづく
次回、最終回です