※注意※
このSSはいつも以上にメタネタが含まれています
そして登場するキャラほぼ全員が、いつも以上に性格がぶっ壊れています
それを許容出来ない人は、読まないのが懸命です
『ぜひ、なのはとのラブラブシーンに注目してください♪』
先日、『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's』公式サイトにアップされた、アフレコ終了キャストコメントにおける、某声優M・N女史のファンへのメッセージである。
そして、これに頭を抱えているキャラが一人…
「ま、またあの人は余計な事を…」
前作の時も、『ユーノになのはは渡しません(笑)』という百合好き向けのリップサービスを行い、百合厨以外のファンから顰蹙を買った某女史が、今回もやらかしてくれたのだ。
「うぅ…こんなの、みんなに見られたら…」
中の人の相変わらずの愚挙に、フェイトは暗澹たる気持ちだった。
なのはとフェイトの周辺事情を知っている友人知人達は、同情してくれるだろう。
だが、常日頃から自分達を目の敵にしているユーノの姉、千歌音はここぞとばかりに攻撃してくるに違いない。
ユーノとの関係が進展どころか、四期に入ってデッドラインに突入してしまっているなのはも、怒髪天を衝いて『お話』という名の制裁を加えようとしてくるはずだ。
何より、密かに想いを寄せているソウマに、こんな事を知られたくはない。
憂鬱な気持ちでフェイトは無限書庫へとやってきた。
請求していた資料の受け取り予定日だったのだ。
「失礼します。執務官のフェイト・テスタロッサ・ハラオウンですが、請求していた資料の受け取りに―――」
書庫内に入り、挨拶の途中でフェイトは絶句した。
そこで待ち構えていたのは、『2nd A's』公式サイト開設時にトップを飾っていた(現在は車椅子で闇の書を手にしているはやての画像に差し替えられている)、自分となのはの百合百合しいイラストの巨大パネル。
しかも書庫内に流れている曲は『agony』(『神無月の巫女』のED)。
「なっ…ななななな…!?」
「何これ!?」という短い言葉も発せぬまま、その異常な光景を前に硬直したように固まってしまうフェイト。
「これはこれはハラオウン執務官。わざわざのご足労、痛み入ります」
そこへ、仕事中の他人行儀且つ、慇懃無礼な口調で声をかけてきたのは、無限書庫の実質的No.2である千歌音だった。
「っ…何なの、コレは!?」
どうにか硬直を振り解き、大きく吸い込んだ息と共に、パネルを指差しながら千歌音に詰め寄るフェイト。
「何って…私も貴女となのはさんの『ラブラブシーン』に期待して、及ばずながらも応援を、と思って…」
殊勝な言葉とは裏腹に、勝ち誇り、嘲笑うような視線を投げかけてくる千歌音。
フェイトの不安は的中していた。
どうやら彼女は既に、例のコメントを読んでいたらしい。
そして今日、自分が資料の受け取りに来る事を知っていたので、このような嫌がらせを準備万端整えていたのだろう。
共犯者は千歌音と同様に侮蔑するような視線をチラチラと向けてくる司書達か。
恐らく、彼女に従う反六課派の司書達だろう。
「まぁ、ユーノは姉の私がずっと傍に居て守っていくし、大神君も姫子が幸せにするから、貴女達は何の心配も無く三十代になっても四十代になっても仲睦まじく百合を続けていきなさいな」
トドメを刺すようにソウマと姫子の名前を出され、最早フェイトの心はボドボドダ。
その後、資料を受け取る際にも何やら言われたような気がしたが、それが何だったのか記憶に留める事も出来ないほどの精神状態で、フェイトは無限書庫を後にした。
「フェーイートーちゃんっ♪」
「ヒィッ!?」
夢遊病患者に近い状態で本局の廊下を歩いていたフェイトは、親友の、聞き間違えようの無い声に、一気に正気を取り戻した。
なのはがこういう風に声をかけてくる時は、大概洒落にならないレベルの怒りを笑顔で包み隠している時だ。
「どうして怖がるの?私、フェイトちゃんと『お話』したいだけなのに…」
絶対お話だけじゃ済まない、と言うかこちらの弁明すら聞かずに収束魔法をぶっ放す、お話とは名ばかりの制裁だから怖いのだ。
「…な、なの…はッ…!?」
ギギギギギ、という擬音と共に何とか振り返ったフェイトの視界に現れたのは、ストライクカノンにフォートレスまで起動し、フル武装状態のなのはの姿だった。
「違うんだよ!?あれは、私の中の人が勝手に言ってるだけで、私はなのはとユーノの仲が上手くいくよう応援してるんだよ!?ほら、ホテル・アグスタの時だって2人っきりにしてあげたし、ヴィヴィオが攫われた時だってなのはを励ましてくれるようユーノを呼んだでしょ!?」
『お話』される前になのはの怒りを収めようと、必死に弁明するフェイトだが、なのはの能面のような笑顔はピクリとも動かない。
中の人は般若なのに、能面のようとはこれ如何に。
「うん…でもね、さっきユーノ君に会ったんだ…そしたらね、「僕はなのはとフェイトの仲を邪魔するつもりは無いし、2人がどんな関係でも友達で居るから、安心してって伝えといて」って言われたんだよ…」
余 計 な 事 を !
フェイトは心の中で叫びながら、ユーノを呪わずにはいられなかった。
そもそも彼はデウス・エクス・マキナを巡る戦いの時、自分がソウマに想いを寄せている事を知っていたはずではなかったか?
恋に敗れて同性愛に走ったと思われているのか、それとも姉にすっかり洗脳されてしまったのか、どっちにせよ失礼極まりない話である。
「ねぇ、私の気持ち、分かる?好きな人からガチレズだと思われて、応援までされちゃった私の気持ち、フェイトちゃんに分かる?この悔しさ、この悲しさ、何処にぶつけたらいいのかなぁ…?」
「それ、只の八つ当たりじゃ…」
「原因はフェイトちゃんの中の人だよ!?」
この場に居ない背徳姉弟への呪詛から現実に引き戻されたフェイトの目の前では、既にストライクカノンとフォートレスの全ての砲身がこちらを向いていた。
「フェイトちゃん…少し、『お話』しようか…」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
これから数時間、フェイトは殲滅モードと化したなのはに追い回され、本局内でリアル鬼ごっこを体験する羽目になった。
「どうしたフェイト?…凄く、顔色悪いじゃないか…」
「あ…ソウマ…」
一日も終わりに近付いたその時、フェイトは、今、一番会いたくない人物に出会ってしまった。
自分が密かに想いを寄せる男性。
彼が他の女性と結婚してしまっても、未だに想い続けている初恋の人。
これまで千歌音、なのはと、悉く嫌な予感が的中しているだけに、今この状況でソウマに会いたくはなかった。
しかし、千歌音に精神を、なのはに肉体を限界まで追い詰められ、身も心も磨耗し切った状態で、彼の優しさに甘えたくなったフェイトを、誰が責められようか。
「何でもないよ…ちょっと、なのはと揉めただけで…あくまで、友達同士のトラブルだから…」
フェイトはその場で足を止め、笑顔を作って答える。
彼の心を奪う事が不可能だとしても、せめて、この一時だけでも、彼と一緒に居る事で癒やされたい。
それぐらいの我侭は許されるだろうと思いながら。
「そっか…まあ、元気出せよ。女同士だと、色々大変なんだろうけど…俺もユーノと同じで、応援してるからさ」
「うんっ!」
ソウマの優しい言葉に、思わず目に涙を浮かべながら頷くフェイト。
…が、しかし…
今、彼は何と言った?
女同士だと色々大変?
ユーノと同じで応援してる?
「なのはも、大六課の時はちょっとアレだったし、今でも姫宮としょっちゅうバトルったりして、色々問題あるけど…本質的にはいい子だし、フェイトと2人で、ヴィヴィオの『両親』やってるんだもんな」
やっぱりそうだ。
彼も自分となのはがガチレズだと思ってる。
違う。
自分もなのはも同性愛者ではない。
って言うか貴方、どうしてなのはが毎回千歌音と争ってるか知ってるはずでは?
『ねぇ、私の気持ち、分かる?好きな人からガチレズだと思われて、応援までされちゃった私の気持ち、フェイトちゃんに分かる?』
先程のなのはの言葉が、気持ちが、今になって痛いぐらいに理解できたフェイトだった。
確かにこれはキツイ。
心に痛い。
その日、フェイトはどういう会話をしてソウマと別れたのかも覚えていないまま帰宅し、一晩中、ベッドの中で声を押し殺して泣いた…
なお、この一件に関して某元・太陽の巫女は、
「まぁ、こうなるんじゃないかと予想はしてたけどね」
と、淡白にコメントしていたそうな。
おわれ
なのはキャラの扱いが悪いのは公式のせい
私だって本当は『MOON LIGHT』みたいなユーなのでソウマ×フェイトな話も書きたいんだ…
このSSはいつも以上にメタネタが含まれています
そして登場するキャラほぼ全員が、いつも以上に性格がぶっ壊れています
それを許容出来ない人は、読まないのが懸命です
『ぜひ、なのはとのラブラブシーンに注目してください♪』
先日、『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's』公式サイトにアップされた、アフレコ終了キャストコメントにおける、某声優M・N女史のファンへのメッセージである。
そして、これに頭を抱えているキャラが一人…
「ま、またあの人は余計な事を…」
前作の時も、『ユーノになのはは渡しません(笑)』という百合好き向けのリップサービスを行い、百合厨以外のファンから顰蹙を買った某女史が、今回もやらかしてくれたのだ。
「うぅ…こんなの、みんなに見られたら…」
中の人の相変わらずの愚挙に、フェイトは暗澹たる気持ちだった。
なのはとフェイトの周辺事情を知っている友人知人達は、同情してくれるだろう。
だが、常日頃から自分達を目の敵にしているユーノの姉、千歌音はここぞとばかりに攻撃してくるに違いない。
ユーノとの関係が進展どころか、四期に入ってデッドラインに突入してしまっているなのはも、怒髪天を衝いて『お話』という名の制裁を加えようとしてくるはずだ。
何より、密かに想いを寄せているソウマに、こんな事を知られたくはない。
憂鬱な気持ちでフェイトは無限書庫へとやってきた。
請求していた資料の受け取り予定日だったのだ。
「失礼します。執務官のフェイト・テスタロッサ・ハラオウンですが、請求していた資料の受け取りに―――」
書庫内に入り、挨拶の途中でフェイトは絶句した。
そこで待ち構えていたのは、『2nd A's』公式サイト開設時にトップを飾っていた(現在は車椅子で闇の書を手にしているはやての画像に差し替えられている)、自分となのはの百合百合しいイラストの巨大パネル。
しかも書庫内に流れている曲は『agony』(『神無月の巫女』のED)。
「なっ…ななななな…!?」
「何これ!?」という短い言葉も発せぬまま、その異常な光景を前に硬直したように固まってしまうフェイト。
「これはこれはハラオウン執務官。わざわざのご足労、痛み入ります」
そこへ、仕事中の他人行儀且つ、慇懃無礼な口調で声をかけてきたのは、無限書庫の実質的No.2である千歌音だった。
「っ…何なの、コレは!?」
どうにか硬直を振り解き、大きく吸い込んだ息と共に、パネルを指差しながら千歌音に詰め寄るフェイト。
「何って…私も貴女となのはさんの『ラブラブシーン』に期待して、及ばずながらも応援を、と思って…」
殊勝な言葉とは裏腹に、勝ち誇り、嘲笑うような視線を投げかけてくる千歌音。
フェイトの不安は的中していた。
どうやら彼女は既に、例のコメントを読んでいたらしい。
そして今日、自分が資料の受け取りに来る事を知っていたので、このような嫌がらせを準備万端整えていたのだろう。
共犯者は千歌音と同様に侮蔑するような視線をチラチラと向けてくる司書達か。
恐らく、彼女に従う反六課派の司書達だろう。
「まぁ、ユーノは姉の私がずっと傍に居て守っていくし、大神君も姫子が幸せにするから、貴女達は何の心配も無く三十代になっても四十代になっても仲睦まじく百合を続けていきなさいな」
トドメを刺すようにソウマと姫子の名前を出され、最早フェイトの心はボドボドダ。
その後、資料を受け取る際にも何やら言われたような気がしたが、それが何だったのか記憶に留める事も出来ないほどの精神状態で、フェイトは無限書庫を後にした。
「フェーイートーちゃんっ♪」
「ヒィッ!?」
夢遊病患者に近い状態で本局の廊下を歩いていたフェイトは、親友の、聞き間違えようの無い声に、一気に正気を取り戻した。
なのはがこういう風に声をかけてくる時は、大概洒落にならないレベルの怒りを笑顔で包み隠している時だ。
「どうして怖がるの?私、フェイトちゃんと『お話』したいだけなのに…」
絶対お話だけじゃ済まない、と言うかこちらの弁明すら聞かずに収束魔法をぶっ放す、お話とは名ばかりの制裁だから怖いのだ。
「…な、なの…はッ…!?」
ギギギギギ、という擬音と共に何とか振り返ったフェイトの視界に現れたのは、ストライクカノンにフォートレスまで起動し、フル武装状態のなのはの姿だった。
「違うんだよ!?あれは、私の中の人が勝手に言ってるだけで、私はなのはとユーノの仲が上手くいくよう応援してるんだよ!?ほら、ホテル・アグスタの時だって2人っきりにしてあげたし、ヴィヴィオが攫われた時だってなのはを励ましてくれるようユーノを呼んだでしょ!?」
『お話』される前になのはの怒りを収めようと、必死に弁明するフェイトだが、なのはの能面のような笑顔はピクリとも動かない。
中の人は般若なのに、能面のようとはこれ如何に。
「うん…でもね、さっきユーノ君に会ったんだ…そしたらね、「僕はなのはとフェイトの仲を邪魔するつもりは無いし、2人がどんな関係でも友達で居るから、安心してって伝えといて」って言われたんだよ…」
余 計 な 事 を !
フェイトは心の中で叫びながら、ユーノを呪わずにはいられなかった。
そもそも彼はデウス・エクス・マキナを巡る戦いの時、自分がソウマに想いを寄せている事を知っていたはずではなかったか?
恋に敗れて同性愛に走ったと思われているのか、それとも姉にすっかり洗脳されてしまったのか、どっちにせよ失礼極まりない話である。
「ねぇ、私の気持ち、分かる?好きな人からガチレズだと思われて、応援までされちゃった私の気持ち、フェイトちゃんに分かる?この悔しさ、この悲しさ、何処にぶつけたらいいのかなぁ…?」
「それ、只の八つ当たりじゃ…」
「原因はフェイトちゃんの中の人だよ!?」
この場に居ない背徳姉弟への呪詛から現実に引き戻されたフェイトの目の前では、既にストライクカノンとフォートレスの全ての砲身がこちらを向いていた。
「フェイトちゃん…少し、『お話』しようか…」
「嫌ぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
これから数時間、フェイトは殲滅モードと化したなのはに追い回され、本局内でリアル鬼ごっこを体験する羽目になった。
「どうしたフェイト?…凄く、顔色悪いじゃないか…」
「あ…ソウマ…」
一日も終わりに近付いたその時、フェイトは、今、一番会いたくない人物に出会ってしまった。
自分が密かに想いを寄せる男性。
彼が他の女性と結婚してしまっても、未だに想い続けている初恋の人。
これまで千歌音、なのはと、悉く嫌な予感が的中しているだけに、今この状況でソウマに会いたくはなかった。
しかし、千歌音に精神を、なのはに肉体を限界まで追い詰められ、身も心も磨耗し切った状態で、彼の優しさに甘えたくなったフェイトを、誰が責められようか。
「何でもないよ…ちょっと、なのはと揉めただけで…あくまで、友達同士のトラブルだから…」
フェイトはその場で足を止め、笑顔を作って答える。
彼の心を奪う事が不可能だとしても、せめて、この一時だけでも、彼と一緒に居る事で癒やされたい。
それぐらいの我侭は許されるだろうと思いながら。
「そっか…まあ、元気出せよ。女同士だと、色々大変なんだろうけど…俺もユーノと同じで、応援してるからさ」
「うんっ!」
ソウマの優しい言葉に、思わず目に涙を浮かべながら頷くフェイト。
…が、しかし…
今、彼は何と言った?
女同士だと色々大変?
ユーノと同じで応援してる?
「なのはも、大六課の時はちょっとアレだったし、今でも姫宮としょっちゅうバトルったりして、色々問題あるけど…本質的にはいい子だし、フェイトと2人で、ヴィヴィオの『両親』やってるんだもんな」
やっぱりそうだ。
彼も自分となのはがガチレズだと思ってる。
違う。
自分もなのはも同性愛者ではない。
って言うか貴方、どうしてなのはが毎回千歌音と争ってるか知ってるはずでは?
『ねぇ、私の気持ち、分かる?好きな人からガチレズだと思われて、応援までされちゃった私の気持ち、フェイトちゃんに分かる?』
先程のなのはの言葉が、気持ちが、今になって痛いぐらいに理解できたフェイトだった。
確かにこれはキツイ。
心に痛い。
その日、フェイトはどういう会話をしてソウマと別れたのかも覚えていないまま帰宅し、一晩中、ベッドの中で声を押し殺して泣いた…
なお、この一件に関して某元・太陽の巫女は、
「まぁ、こうなるんじゃないかと予想はしてたけどね」
と、淡白にコメントしていたそうな。
おわれ
なのはキャラの扱いが悪いのは公式のせい
私だって本当は『MOON LIGHT』みたいなユーなのでソウマ×フェイトな話も書きたいんだ…