はやてに限らず、リリなのキャラに後付けされた属性って、碌でもないのばっかりな気がする…



八神はやてはおっぱいマイスターである。
ザフィーラを除くヴォルケンリッターを皮切りに、友人達や六課女性陣などの胸を揉みまくってきた。
そんな彼女の新たな標的は…

「ユーノ君のお姉さんって巨乳やね~、さぞかし揉み応えあるんやろうな~」

無限書庫司書長ユーノ・スクライアの姉にして秘書(事実上の副司書長)、姫宮千歌音その人であった。



「いやー、千歌音さん、今日もええ乳しとりますな~…ちょっと一揉みさせてくれませんか?」

この狸、真正面から正攻法でセクハラをかましてきた。
最早訴えて勝てるレベルである。

「あら、奇遇ね」
「お、乗り気ですか?」

好感触っぽい反応に、心の中でガッツポーズを取るはやて。
そんなはやてに、千歌音は溜息をつくと、

「いえね…何処かの真っ黒提督がまた無茶な量の資料請求をしてきたお陰で、今週末も無限書庫は休み無しなのよ…」
「はぁ…」
「それでね…ストレス解消に、狸狩りでもしたいなぁ、って思ってね…」

そう言って、聖母のような美しい笑みを湛えたまま、何処からともなく弓矢を取り出した。
これはヤバイ、とはやては自分が地雷を踏んでしまった事を悟ったが、既に手遅れだった。

「クロノ君のアホ~~~~~っ!!!!!」

その日、矢を射掛けられて追い回される、哀れな狸の姿が書庫で目撃されたと言う…



「やっぱり正面切って揉ませてくれは無理無茶無謀やったな。あのブラコン姉ちゃんには搦め手でいかんと!」

翌日、全く懲りていないはやては、再び無限書庫を訪れた。
今回は、足りない脳味噌をフル回転させて策を練ってきたようだが…



「千歌音さんって胸大きいね~。いっぺん揉んでみたいんやけど、ユーノ君からお願いしてくれへん?」

司書長室に現れたはやては、ユーノを見つけるなり、開口一番にこう言った。
昨夜一晩考えた末、超を付けただけではまだ足りないほど溺愛している弟・ユーノの頼みなら、千歌音も陥落するだろうという結論に達したらしい。
『馬鹿の考え休むに似たり』とはよく言ったものである。

「…知らなかったなあ…」
「…へ?」

静かに口を開くユーノ。
同時に、室内の気温が一気に下がっていくのをはやては感じた。

「………はやてに、自殺願望があったなんて…」

千歌音のように常軌を逸した言動に表さないだけで、実はユーノもかなりのシスコンである。
そんな彼に、「お姉さんのおっぱい揉ませろ」などと言えばどうなるか。
しかも今は、千歌音が昨日言ったように、クロノの大量請求で無限書庫は土日返上の状態。
当然、司書長たるユーノは先頭切って不眠不休の徹夜続きだったのだ。
状況的に詰んでいる。

「ヒィィィィ…!!!!!」



その翌日、八神家に巨大な宅配便が届いた。
棺のような段ボールの大箱の中には、

「堪忍してや…かかか、堪忍してや…」

と、虚ろな表情で繰り返す、精神崩壊を起こした一匹の狸が入っていたという…



おわり



はやての身に何があったかは、ご想像にお任せします(ヲイ