3/17 | ドブネズミの詩

3/17

自分の信じること、こうだと思うことに、


わき目もふらず突き進むだけだ。





すべてがつねに移りかわり、


興亡する。


歴史は新しい価値を不断につくり、


それをこわしながら。


また、つくっていく。





「危険」を感じる。


それはつまり死の予感なんだ。


そのとき、よし、それなら死んでやろう、


と決意しておそろしいほうに飛び込む。


パァッとその瞬間、全身が生きてくる。




つまらないことでもいい。


今ぶつかるべきものとぶつかりあえば、


自分のエネルギーは無限に増大されて


強大になっていく。





人間の運命というものは、


九十九・九パーセントが成功しないのだ。


成功者でないほうが


より人間的な運命だ。





人間は精神が拡がるときと、


とじこもるときが必ずある。


強烈にとじこもりがちな人ほど


逆にひろがるときがくる。





ナマ身で運命と対決して歓喜する。


それが本当の生命感。





死に直面したときこそ、


正の歓喜がぞくぞくっとわきあがるのだ。


血を流しながら、にっこり笑おう。





---岡本太郎 「壁を破る言葉」より---