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自分の信じること、こうだと思うことに、
わき目もふらず突き進むだけだ。
すべてがつねに移りかわり、
興亡する。
歴史は新しい価値を不断につくり、
それをこわしながら。
また、つくっていく。
「危険」を感じる。
それはつまり死の予感なんだ。
そのとき、よし、それなら死んでやろう、
と決意しておそろしいほうに飛び込む。
パァッとその瞬間、全身が生きてくる。
つまらないことでもいい。
今ぶつかるべきものとぶつかりあえば、
自分のエネルギーは無限に増大されて
強大になっていく。
人間の運命というものは、
九十九・九パーセントが成功しないのだ。
成功者でないほうが
より人間的な運命だ。
人間は精神が拡がるときと、
とじこもるときが必ずある。
強烈にとじこもりがちな人ほど
逆にひろがるときがくる。
ナマ身で運命と対決して歓喜する。
それが本当の生命感。
死に直面したときこそ、
正の歓喜がぞくぞくっとわきあがるのだ。
血を流しながら、にっこり笑おう。
---岡本太郎 「壁を破る言葉」より---