「あきらめる」 | ドブネズミの詩

「あきらめる」

きょうTVを観ていたら、ヨットで世界一周した方が出ていました。


その方は百数十日間、ずっと船で生活し、単独無寄港で世界を

周ったそうです。

長期間、孤独と闘い、自然と闘い、そして世界一周を達成。

何も知らない自分がこんなことを簡単に表現するのは、失礼かも

知れませんが、ほんとに「すごい」と思いました。


数億円かかる船に乗り、世界を周る。その先に何があるのか・・・。

もちろん、そんな挑戦を簡単に受け入れてもらえるはずもなく、

費用を出してくれるスポンサー探しにも苦労されたそうです。

それでも、いろんなスポンサーや周りの人達の協力で、世界一周への

挑戦が可能になったそうです。


しかし、この方はこの世界一周の挑戦に2度にわたり失敗。


一度目は、船の整備不良により部品が欠落し、航海してまもなく引き返したそうです。

二度目の挑戦では、切れるはずが無いと思われていたワイヤーが切れ、

やむを得ず挑戦を諦めることに。

自然を相手にしているため、何が起こるかわからないということを、改めて

気づかされたそうです。


部品の欠落や故障など、多少の無理はできるそうですが、相手は「自然」

ということで、命の危険性から泣く泣く挑戦を諦める決断をしたそうです。

船の中で涙を流しながら、「引き返すことにします・・・。涙が止まりません。」

と声を震わせて自分を撮影していたビデオには、自分も泣きそうになりました。


多くの人の支え、スポンサーの協力、費用、時間・・・。

いろんなことが頭をよぎり、諦めることをためらうそうです。

引き返して皆に何と言ったらいいか。

自分は日本に居場所が無いのでは。


多くの人の支えがあるからこそできる挑戦。

しかし挑戦を諦めるということは、それを裏切ることに・・・。


それでも挑戦した3回目の航海。

無事にその挑戦を成功させたそうです。


失敗してもやりぬく意思。「あきらめる」という決断

これもメンタルの強さでしょうね。



しかしこの方が言っていました。

「『あきらめる』ということは仏教用語で、『明らかに見極める』という意味。」


大勢の方の期待や支えをプレッシャーに、無理して挑戦を続けることで、

万が一のことがあったら。

もう二度と挑戦ができない体になってしまったら。


「それを考えると、あの時挑戦を途中でやめたことは、今になってみれば

いい判断だった」と言っていました。



最後にこんなことも言っていました。

「何か判断で迷ったときには、頭を使わないで、

『心で考えて腹で決める』。

”心”は考えるところではなく、本当の感覚的な判断をする。

頭で考えると、余計なことを計算して考えてしまう。」


(発言内容は一字一句あっていないと思います。

でも言っていたことは限りなくあっているはずです。)



自分はいろんなことをあきらめて、余計なことを考えることもあった。

でも自分があきらめたことは、「明らかに見極める」ということをせず、

単純に”楽”な道を選んだだけ。

「明らかに見極める心」を持たないと!


メンタルの重要さや持っていきかた。

スポーツに限らず、普段の生活の中でも、気持ちの持ち方一つで

楽になることもあるはず。

何事も基本はメンタルですね。です。


そしてもう一度この言葉を。
「失敗したことのない人間は成功することもない。

たゆまざる挑戦が成功につながるからだ。」

(カール・ルイス:陸上短距離)