ファンサービス | ドブネズミの詩

ファンサービス

以前、兵庫国体のこと書きましたが、「ハンカチ王子」こと斉藤投手率いる

早実が優勝したみたいですね。おめでとうございます。



きのうの準決勝のハイライトをニュースで見たときのこと。


早実の1点リードで迎えた9回2アウトランナーなし。この場面で斉藤投手は、ハンカチで汗をぬぐった。

このことについて本人は、「大勢のお客さんが来てくれたのでファンサービス・・・。」とのこと。

国体の準決勝という大舞台でこの余裕。


しかしこれが本当にファンサービスなのだろうか。


まだ試合が終わっていない9回。しかも1点差。ホームランがでれば同点。

こんな場面でファンの声援に応えられる高校生はタダモノではないと思うが、

相手に対して侮辱とも取れる気がする。


まだ、試合が終わっていない状況。「野球は9回2アウトから」なんて言葉もあります。

相手だってまだあきらめていないはず。そんな相手を目の前にして・・・。


もしあなたが相手選手だったら?

もしあなたが相手チームの応援席から必死に応援していたら?


結果としては、最後のバッターを見逃し三振。確かにスゴイ・・・。


スポーツは結果がすべて、と言われればそれまでです。

しかしそこには、相手との”本気の闘い”があってこそだと思います。


確かに、夏の甲子園が終わり、選手たちの中では少しモチベーションが下がっているかもしれない。

しかし公式戦。



まだ記憶に新しいワールドカップ2006

グループリーグ第3戦。

ブラジルに2点差以上の勝利でグループリーグ突破という苦しいジーコジャパン。

しかし選手、サポーターなど多くの人が奇跡を信じて、早朝の試合を観ましたよね。

でも結果は1対4の惨敗。あの試合、ブラジルが3枚目にきった交代選手を覚えていますか?


ミランで活躍するGKジダに代えてセーニ。


なぜGKを代える必要があったのか。

ジダが怪我をしていたのか。

新しい選手を試したいなら、フィールドプレイヤーでもいいんじゃないのか。

そこには何か「意図」があったように感じずにはいられません。

ワールドカップという舞台で、1対4というスコア以上に屈辱を味わった気がします・・・。



今年行なわれている「ユーロ2008」の予選。

ドイツはサンマリノと対戦し13対0で圧勝。


12対0とリードしたドイツは、相手ペナルティエリア内で選手が倒され、PKを獲得。

そしてこのPKを蹴ろうとしたのは、なんとGKのレーマン。

この行為に対して、サンマリノの選手たちはドイツ選手たちに抗議をし、

結局シュナイダーがPKを蹴ることに。

12対0と言う大差で負けている状況で、なぜサンマリノの選手は抗議をしたのか。

おそらくピッチにいたドイツ選手11人、誰がPKを蹴っても結果は変わらないかもしれない。

例えPKを外したとしても、12対0の圧勝。それでもサンマリノの選手たちは抗議をした。

きっと本気で戦っている自分たちのプライドがそれを許さなかったのではないでしょうか。




今年のJリーグオールスター

横浜FマリノスのDF中澤選手がFKを直接決めましたよね。

普段JリーグでFKを蹴らない選手が、このような試合で蹴る。

これは一つのファンサービスだと思います。


同じく今年の「なでしこオールスター」

オールスターという”お祭り”で、楽しみつつ本気で体をぶつけ合っていた選手たちを思い出します。

これも違う形のファンサービスだと思います。



プロ、社会人、学生・・・、いろんな人がスポーツをしています。

「ファンあっての○○○」。


何がファンサービスで、誰がそれをやらなきゃいけないのか。

そんな決まりは無いけれど、本当にスポーツを観に来てるファンは、

選手たちの”本気の闘い”が観たいのではないでしょうか?


今回の”ファンサービス”は、メディアが「ハンカチ王子」、「祐ちゃん」などと

過剰に取り上げたことで、本人にも少なからずプレッシャーがあったのかもしれません。


決して自分は斉藤投手を否定したいわけではありません。

何が良くて何が悪いなどと、素人の自分が言える立場でないことは分かっています。

ただ、試合をする上で本気で闘い合う相手に敬意を払うこともスポーツマンシップではないでしょうか。


皆さんはどう思いますか??