「プリスクールに通えば子供は英語がペラペラになれる」と幻想を抱いている保護者は少なくないと思います。
事実、プリスクール内で英語の環境、自宅でも英語の環境、そうであれば思い描いているペラペラになることは可能でしょう。
しかし、ただ単に子供をプリスクールへ入園させれば良い!というほど簡単な事ではありません。親にもそれ相応の覚悟と努力が求められます。
そこで今回は、子供をプリスクールへ入園させた後を想定しながら、親が知っておくべき4つの事を順番にご紹介していきます。
両親の英語がネイティブでなければ子供の成長が遅い
両親が日本語しか話せず、英語がほとんど理解できない家庭環境においては、いくら子供がまじめにプリスクールに通っていても、すぐにペラペラになれるというのは難しいでしょう。
子供の幼児期は、特に聞き取る能力が発達しているので、ネイティブの発音が身に付く絶好のチャンスです。
それなのに、英語と触れ合う時間がプリスクールのみではもったいない!
またとないこの機会を無駄にしないためにも、両親も一緒になって英語を使う環境にしましょう。
プリスクールで学べる英語は初級レベルまで
英語も日本語と同じように、相手が何を言っているのか理解しようと考え、簡単な単語を使って会話し、慣れてくるとそれが文章に変わり、最後には英文がスラスラ書けるようになる、といった順番で習得していきます。
この工程において、単語を並べて会話が出来るようになるレベルが、だいたいプリスクール卒園時期でしょう。
ですので、次の段階でもある英語をペラペラ話せるようにするためには、引き続き、英語を日常的に使う環境を整える必要があります。
卒園後はインターナショナルスクール進学も検討すべき
プリスクール卒園後は、インターナショナルスクールへの進学が理想的でしょう。
しかし、日本人がインターナショナルスクールに入学するには、いくつか問題があります。
まずは学費です。だいたい、高校卒業までインターナショナルスクールで学ぶ場合は、約2,000万円以上の学費が必要になります。
次に、日本国内において、小学校から中学校までは就学義務、すなわち義務教育になります。
しかし、インターナショナルスクールは海外国籍の子供のための学校のため、学教法が定める義務教育機関には基本的に該当しません。
国内には義務教育機関に該当するインターナショナルスクールも存在しますが、数える程度しかなく、進学の選択肢が非常に少ないことも大きな問題点と言えるでしょう。
将来、国際的活躍を見越して我が子に投資できるかどうか、ここぞで親の覚悟が問われるものかもしれませんね。
日本人相手のコミュニケーション教育も忘れずに
ガッツリ英語教育に力を入れるのも良いですが、やはり日本人相手のコミュニケーションは何よりも重要。
プリスクールやインターナショナルスクールなどで生活していると、様々な国籍の友達や先生と日常的に触れ合い、国際感覚も早いうちから身に付くでしょう。
その反面、日本人特有の奥ゆかしさ、気遣い、思いやりといった心は、薄れてしまうリスクも考えられます。
日本人らしさをどこまで必要と考えるかにもよりますが、将来、日本人同士でのコミュニケーションに苦労しないためにも、早い段階から子供に意識をさせる必要もあるでしょう。
プリスクールまとめ
プリスクールは、保育と英語教育の割合も施設によって異なります。
また、英語教育も大切ですが、幼児期の貴重な時間を過ごす施設として「子供が楽しく過ごせる」というプリスクール選びも大切なこと。
親バカになりすぎず、子供の人生をちゃんと考えて、どういった教育を受けさせるか検討するようにしましょう。