競馬教室その1
さてさて、今日は
「競馬ってやってみたいけど難しそう・・・」 という方のために、
競馬教室を開きたく思います。
第一回の今日は 「競馬新聞の見方」 をお話します。
次の画像は1999年5月2日、京都競馬場で行われた
『天皇賞・春』のものの一部です。
いきなり画像を貼り付けてみました。こんなの見たことあると思います。
上から順に説明しますね。
ちょっと画像の右の数字がボケていますが、上から①・・・一番下が⑧です。
① 馬の名前です。名前はスペシャルウィーク。
その左右に馬の名前がありますが、左がお母さん、右がお父さんです。
下のカッコはかなり血統に詳しい方が気にするところなので今回は省きます。
② この「58」という数字は馬が背負う重量、これを斤量(きんりょう)と言います。
これは騎手と重りを足して58キロ背負う、という意味です。
大体騎手は体重50㌔前後です。
ハンデをつける時や、男の馬と女の馬で差をつけるときに利用されます。
馬の世界もレディーファースト(?)ですね。女性はか弱いという事でしょうか。
③ これは一目瞭然。騎手の名前ですね。この馬には武豊が乗ります。
その下にある「6,2,1,0」という数字。
これは、武豊がこの馬に乗った時の成績が載っています。
ちなみにこの見方は左から 1着6回 2着2回 3着1回 それ以下はなし。
という風に読みます。
この成績なら 武豊と相性バッチリ! と判断できますね。
④ これは性別と年齢、そして右の「○」は雨が降ってぬかるんだ時に
上手に走れるかを表しています。
上手ければ「◎」、苦手なら「△」で大体表します。
男の子は「牡馬(ぼば)」 女の子は「牝馬(ひんば)」と呼びます。
ちなみに中間、つまり男の子から『アレ』を取った馬をセン馬といいます。
馬は人間と同じで生まれたときがゼロ歳。レースに出れるのは2歳からです。
大体馬の年齢に「4」をかけると人間の年齢と同じくらいだといわれています。
このスペシャルウィークは5歳なので人間で言うと20歳。走り盛りですね。
サラブレッドの平均寿命は20歳、人間でなら80くらいなので、妥当ですね。
⑤ これは調教師さんの名前です。この場合白井さんが調教師です。
その左側に書いている「栗東」という表記ですが、競走馬も人と同じく(?)
関西と関東に分かれていて、
関西馬は滋賀の「栗東」、関東馬は千葉の「美浦」の
トレーニングセンターにそれぞれ所属しています。
ちなみに、競馬は現在、実力は 『西高東低』 だと言われています。ビバ関西。
⑥ この数は今までこの馬が稼いだ賞金の額で上が本賞金、下が総賞金です。
この違いはややこしいので割愛します。
ちなみにこの場合、このスペシャルウィークは総額
5億7919万円稼いだことになります。凄い。
上の23150という数字の左の「黒」というのはこの馬の毛の色です。
他に栗毛や葦(あし)毛、鹿毛などがあります。栗毛がきれい。
例(クリックしてください)鹿毛と栗毛 珍しい白毛(いわゆる白馬ですね!)
さてさてかなり長く書きましたが今のところ大丈夫でしょうか?
次の⑦が一番見にくくて難しいと思うのでさらっと読んでください。
⑦ この枠の中で、前回のこの馬のレース内容の全てが書かれています。
こんな枠の中に色々書いてるんですからそりゃ見にくいですよね。
すいませんがご了承下さい。
まず1行目、「阪」という字。これは阪神競馬場のことです。
その両サイドにある1と8は無視でOK。
そしてその横に3.21 GⅡ と書いてありますが、
これは3月21日に「GⅡ」というクラスのレースに出走した、という意味です。
レースには様々なクラスがあるのですが、これは今後追々記述します。
そして次の行。一番左にレース名(短縮形の場合あり)。
ここでは、阪神大賞典というレースに出走しています。
そして白抜きの「①」これは1着だった、という意味です。
その右側の3/4とありますが、これは
2着の馬との差が4分の3馬身だった、ということです。
馬1頭分差がつけば1馬身。
逆に短いのでは1/2馬身、一番僅差はハナ差です。
1着以外のときは、自分のひとつ前の着順の馬との差を表します。
3行目。「三千」これは3000mのレースだった、ということです。
そしてその横の「3134」というのは3分13秒4で走った、という意味です。
4行目は簡単。これは先に説明した斤量を58㌔背負っていた。
そして騎手は武豊ということです。
5行目、小さいですが申し訳ない、左の⑨トというのは9頭が走ったレース、
そして7ワクというのが7枠に入ったということで、
2人気というのは2番人気だったという事です。
その行右の『476』はその時のこの馬の体重が476㌔だった、という事です。
6行目、ここの左の2,2,1というのは、コーナーの通過順位を表しています。
なぜこんなものがあるかというと、前回この馬は前の方で競馬をしたのか、
もしくは後ろから追い込んだのか、ということを記すためです。
ちなみに左から2コーナー、3コーナー、4コーナーという順です。
その右、「4角先」は、4コーナーで先頭に立つような競馬だった、という事です。
3文字でこのスペシャルウィークのレース内容を表しているという事です。
7行目はちょっと難しいので、Mというアルファベットのみ説明します。
これは、H,M,Sの3種類あり、それぞれ、ハイ、ミドル、スローペースです。
このレースはミドルペース、つまり平均ペースだったということです。
やっときました最後の行。
これは、スペシャルウィークが1着だったレースなので
2着の馬の名前が書いてあります。
この場合、メジロブライトという馬が2着です。
そしてその右に書いてある0.1という数字。
これはタイムの上での差が書いてあります。
この表ではスペシャルウィークが勝っているので2着馬が書いてありますが
自らが2着以下のレースについては勝った馬の名前が書いてあり、
右の数字も勝った馬とのタイム差が書かれる事になります。
⑧ これは見てもらえば大体わかると思います。
競馬場やコースの相性などが書かれています。
ちょっと細かくなりますので割愛します。
さてさて・・・・ここまでを簡単にまとめます。
『3枠3番、スペシャルウィーク 牡馬5歳。
(母キャンペンガール 父サンデーサイレンス)
は、天皇賞では58キロを背負い、武豊騎乗で出走予定。
関西所属で 調教師は白井氏。
前回は3月21日に阪神競馬場で行われた
3000mの阪神大賞典に出走。
結果は4コーナーで先頭に立ち見事1着で、
2着のメジロブライトに0.1差(3/4馬身差)をつけました。
今日のレースは京都の芝コース。
スペシャルウィークは京都の芝コースをこれまで
1着2回、2着2回と得意にしています。』
そしてこの馬からの馬券買う?ってな話になるわけです。
以上です。能書きは長いですがまとめてみると、簡単でしょ?
ちなみにスペシャルウィークは僕の大好きな馬の1頭です。
豆知識としては、
この馬で武豊は初めて日本ダービーを勝ちました。
さてさて、せっかく土曜日なので、明日の予想を以下に晒しておきます。
ちなみに、レース名をクリックすると新聞にリンクします。
覚えたての知識を生かして、
ちょっとだけ予想してみてはいかがでしょうか?
(新聞の種類は少し違います、ご了承を。)
(3歳の牝馬だけのレースです。芝2000m。GⅡ。東京競馬場にて。)
◎ レースパイロット お兄さんは去年のダービー馬です。
○ ディアデラノビア 武豊で3着以内を目指します。
▲ ピサノグラフ 騎手のデザーモさんはめちゃめちゃうまいです。
△ パーフェクトマッチ ここを目標にしてきたな、という印象です。
(4歳以上の馬で性別不問。ダート≪砂≫1800mGⅢ。京都競馬場。)
◎ サイレンスボーイ 気持ちよく逃げることができそうですね。
○ サミーミラクル 前回は直線だけで14番目から2着まできました。
▲ ヒシアトラス 2つ前にGⅠで3着。実績がありますよね。
△ ピットファイター 前回から間隔をあけて立て直してきました。
(4歳より上の牝馬だけのレース。芝1800m。GⅢ。福島競馬場にて。)
◎ チアフルスマイル 藤田騎手が乗れば4勝。注目です。
○ メイショウオスカル 前回◎の馬より先着しています。
▲ オースミハルカ 休み明けですが実績(GⅠで2着)があります。
△ ヘヴンリーロマンス 前回、10着ですがトップと0.4秒差。逆転可能。
一応理由も書きましたが、
買い方なんか自分の思うように買えばいいんですよね。
『名前が可愛いから!』とかで。得てしてそんなのが当たるんですよ(笑
皆さんの予想楽しみにしています。
長くなりましたが・・・
最後に、私事で恐縮ですがスポーツ報知の
『学生予想バトル』という欄に恥ずかしながら
今日を含め今週と来週の土日に載るそうです。今日は当たりました♪
これが今日(23日)の新聞です。
ピンクのラインがあるのが当たった買い目です。
今後は知りませんが・・・(笑 もう厳しいかな?
いやいや、謙虚に頑張ります。
いやーほんまに長くなりました。
これからも少しずつ書いていって、競馬を知ってもらって
目標はゼミで宝塚記念(6月26日、阪神競馬場)
に繰り出すことです、な?あっちゃん!
ではでは、また来週・・・(月曜にも書くかも?)