でかいホールでの演奏。
ステージ上での準備はプロフェッショナルが配線チェックをしたり、照明を確認したりと忙しない。素人がウロウロしても悪いと客席から眺めていると、いつの間にか開場時間になっていて、知った顔もチラホラと座り始めていた。まもなく開演時間だが、いつまでたってもドラムがセッティングされない。舞台袖で理由を尋ねると「ドラムセットに関して詳細をもらってない」とのこと。
メンバーを呼び出し、必要なものをリストアップし出してもらう。少し違和感を感じながらメンバーとドラムのセッティングをなんとか終えて、いざ本番。客席はパンパンに埋まっていた。
一番手でやるのは自分がドラムのバンドで、組んだばかりのドラムセットに座ると先ほど感じた違和感が判明した。でかい。ハイハット側に左足を置くと、とてもじゃないけどバスドラのフットペダルに足が届かない。
スネアとハットがあればいいか…となぜかそのまま演奏をしたが緊張と異常事態に頭が追いつかず、何をどうしたか覚えのないまま演奏を終えていた私は、次のバンドでベースを構えていた。
ドラムを見ると明らかに動揺している。そして1曲目から大ポカをした。大ポカをして、演奏の手を止め、おもむろにステージを降り、「お前のせいだ…!」と喚きながらステージ上に客を引きずり上げケンカを始める。ミスったのはその人のせいじゃないし、言わなきゃ伝わらないミスだし、こんな、演奏中にすることじゃないだろ〜!どうしよ〜?!とオロオロしながら見ていたら
ズギャ〜ン…!!!と爆音ギターが鳴り響いた。
静まり帰る会場。ハッとしたメンバーはドラムに座り直し、客は客席へ無事に戻る。良かった…と思うと同時に私の頭の中では「PAさん、ごめんなさい!!」と叫んでいた。
爆音ギターは爆音のまま、すべての音を掻き消してステージは進んでいく。私もお客さんも何の時間なんだろう…と脳が虚になっていく感覚を味わいながらドラムを見る。巨大なドラムセットに座って満足に叩けないメンバーだけが、爆音ギターに必死に食らいついていて、2人で世界を作っていた。
音楽って、表現ってこういうことなのか…?
まだ本番中だというのに、手を止めて1人、思考に浸る・・・で、目が覚めました。
悪夢とも言い切れないし、夢にしてはリアルなやりとりがあったりして、とにかく疲れた…。
夢くらい何も考えずに楽しい気持ちにさせてくれたらいいのにな〜睡眠苦手〜。
それでは今日も考える1日を🍙