夢だったかも。

中学生の時にギターを始め、
高校三年の時になってプロのギターリストになろうと決めました。
きっとその頃、僕の夢は決まったんだ・・・と
ずっとそう思ってたんです。
その後、運良く19歳でプロになれましたが
結局ギターリストとしてはあまり成功したとは言えず
作曲家の道に進む事になりました。
それは僕にとっても嬉しい事でしたし
周りの人たちも喜んでくれました。
でも確かにそれは一つの挫折だったんだと思います。
ただ、いつだったか、思い出したんです。
僕がギターを始めるよりずっとずっと前、
小学校低学年の頃
僕はステレオの前でお箸を振っていた(笑)
指揮者になりたかったんです。
その頃には交響曲を何曲も暗記し、
オーケストラの配置も頭に入っていて
その楽器の鳴る時にはお箸でビシッとそちらを指したり
けっこう本格的にやってたんですよ。
そんな僕を見かねた父が
ある日、指揮棒を買って来てくれた。
・・・・・で?・・・・って
それだけなんですがね、
相変わらずそれをステレオの前で振っていただけなんですがね、
あの頃の僕は確実に指揮者を夢見ていたと思います。
そして今の自分を見てみると
目の前に本物のオーケストラがいる訳じゃないんだけど
素敵な音がする物がたくさんあって
それをコントロールする機械が使えて
素敵な演技をする人たちがいて
その姿を美しく捉えるカメラがあって
それで集めて組み立てて作品を生んでいる。
お、夢が叶っているじゃないか!
僕は指揮者になれたんだと思います。
