鎌倉の最後はいかなものであったか
平朝臣貞時かしらをおろし侍りけるに(正安3年)宣時朝臣おなじく出家のよし聞き申しつかはしける
前大納言為世
よをすつるひとかたをこそなげきつれともにそむくときくぞかなしき
平宣時朝臣
返歌
としたけぬひとだにそむくよのなかにおいてつれなくいかがのこらむ
鎌倉から1000年近くの時が経た
かまくらのもののふはいかでかすごしたろう
*
時代は過ぎる、世も過ぎる
いまは転換点にわれら皆が立たされている
遠き世を思うとき、背くもの、離反するもの、静かに消えるもの
人の所業は思いもかけない姿で出てくる
強く思うことが自らにとり「目指す」場所、あるいは行いであろう
そのためにはいのちと交換でもいいという「それ」はぼんやりしていては目の前を過ぎてゆく
古来 睫毛の秘事という教えがある
歌を知り、今夜は思った