冷凍食品農薬事件容疑者確保に思う | 卍老人残日録

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-真剣道継承未完- 

マラチオン混入の真相が判明しそうであるが、これほどの健康被害を生み出した事件は、わが国の食品安全にとって大きな転機となるだろう


今朝の朝刊に容疑者確保の報道に対して消費者の感想というのが書かれていた

「怖い怖いと思っていたが毎日のことなので(冷凍食品を)変わらず使っている」

「もっと保健所の検査をこまめにやってほしい」

などという意見だが

なぜか違和感を覚えた

まだ犯罪と決まったわけではないがおそらく、そうだろうから断定して書く

こういう犯人はどこにでもいる可能性が高い
動機はおそらくちんけなものだろうが、被害が大きくて広範囲だ
以前にも書いたが農薬は恐ろしい毒物で、そのとき死ななくてもひどい後遺症が予想される
多くの病気の元になるだろう

犯罪であれば「無差別テロ」と同義だと思う

それにしても消費者の他人任せのコメントには、ほとほとのどかな日本人を見る思いである

近頃は自分の身の回り1mのことすら神経がいきわたらない人を見かけるのだが、
およそ7年前には「身の回り5mのことくらいしか分かっていない人がいて人間の感覚(質)が低下しているようだ」
と書いた記憶があるが、わずか7年で恐ろしく低下したものだ。

自分の健康は自分で守るほかは無い!
冷凍食品に使われる食材の品質、添加物など勉強すれば誰でも知ることができる世の中で
こんな騒ぎがあっても高をくくって添加物だらけの食材を変わらず使う主婦がいる

一方完全に無農薬無添加の食材もあるのだから、どちらの生産者を支援するのが正しいのか
誰でも分かりそうなものだ。

簡単にできる、早い、仕事が忙しいなどの理由により大事な食の安全を他人任せにする人たちの精神構造が私には不愉快だ。

この事件を契機に作り手の顔が見える安心して食べることができる食品の生産者たちが「本道」であることが世に広まればいいと思った。




生産者の顔が見える食材は安心だ