10年程に読んだコラムで、興味深いものがあった。
「思春期の女の子には大きなクマのヌイグルミが必要」説だ。
大きなヌイグルミって、あったら、ギュッと抱きしめない?
寂しい時とか、疲れている時とか。
ヌイグルミを抱きしめたとき、ヌイグルミの腕も少し前に来てて、あたかも抱きしめ合っているように見える。
それは、擬似的な“行為”そのもの。
それが、思春期にありがちな不安定さを軽減させる効果があるらしい。
本来であれば父親がハグしてあげられれば良いが、思春期には、父親は近親回避の摂理が働くので、自然と娘からは嫌われる対象となっている。
だから父親ではダメ。
であれば他の男ではどうかと言う話になるが、まさか思春期の女の子に男をあてがって喜ぶ親はいない。
いたらおかしい 。
そこで、大きなクマのヌイグルミが必要となる。
いつもそばにいてくれて、自分を受け入れてくれて、自分を傷付けないで、いつでも笑顔で抱きしめあう存在。
毎回抱いていると、自分の体臭が移り、それが時間がたつと母の匂いへと昇華される。
その匂いがまた心を安らかにするひとつとなりうる。
クマのヌイグルミは、以前話したALICE(Advanced Logic & Inconsequence Cognizing Education :発展型論理/非論理認識教育)とは対極にある、少女の精神を安定に導くものと言っていい。
昔からテディベアの贈り物には、「君を護りたい」って意味がある。
クマのヌイグルミの効能は以前から知られていたことかもしれないね。