カード・ウォッチャー/角川春樹事務所
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見つけるたびに購入している作家。

何といっても愛媛県出身ですから。


ご当地作家であるからという理由以上に、この作者の世界観が基本的に好き。

特殊な状況下で起きる事件をよく扱っていて、よくあるクローズドサークルだけでなく、エレベーターの中や、地雷原といった一風変わったシチュエーションから、時にSFの世界であったりもするのだけれど、それらの状況で起きる事件が必ず論理的に解明されるという「ロジック」という大きな柱は一貫していることが特徴。


この作品もそう。

ゴム製作会社の研究所ではサービス残業が日常的に行われており、それがひょんなことからばれてしまい、労働基準監督官による臨時の監査が行われる。その監査の準備の際に、倉庫から所員の死体が発見され、主人公とその上司はそれを監査が終わるまで隠蔽しようとするのだが・・・。


死体を発見してそれを隠蔽するなんてこと自体ありえないですが、それはお約束ということで。


最後の怒涛の論理展開はさすがの一言。

必ず「切れっ切れの切れ者」が登場するのも石持作品の特徴。

作者の分かりやすい筆致のおかげでさくさく読める。

しかし、逆をいうと、ちょっと淡白すぎるような、あっさりしすぎのような・・・。


もっとこってり濃い「ロジック&トリック」を絡めた人間関係もドロドロな大作をお願いします!