冬の日の日記
ふと思った。
私は一体、どんな顔になりたかったのだろう。
私の顔は、どんな顔をしているのだろうか。
鏡で自分の顔は見えるけれど、私は本当の顔をしているのだろうか。
偽っていないか。
愛ってなんだろうか。
別れって、なんだろうか。
顔に現れるものなのか。愛する表情も、別れの表情も。
光は見えているか。
風は感じているのか。
期待と現実が入り混じりすぎて、どれが本当の予感か、未来なのか分からなくなる時も。
前を見なくてはいけないんだよな。
冬の日射しは、いつでもまぶしくて、日差しが自分の体にかかると、私はいつも体を預けてしまう。
どうして季節が違うだけで、こんなに日差しの性格が違うのだろう。
冬の日射しは、いつでも、暖かく、やさしい。
私はそのやさしさが好きだから、冬が好きなのかもしれないな。
冬が好きな理由は、冬の日差しが好きだからかもしれない。
もうすぐ冬が終わるよ。
その時、私は一体何処へ行けばいい?
春が来るころには、今よりもいい顔をしていますように。
今よりも優しい心になっていますように。