リスクリバーサルについて | 田中政明のブログ

リスクリバーサルについて

田中政明のブログ

(グリーンイノベーションホールディングス 代表取締役社長 都築博志の著書「オール電化の教科書」)

さて、前回は、

USP

という、
ビジネスを遂行するうえで強力な武器を紹介しました。

USPが定着すれば、少々オーバーな表現をすれば、
それはもう、成功が約束されたようなものだと思います。

で、今回は、それに勝るとも劣らぬ強いテーマである

リスクリバーサル

について書きたいと思います。

また例によって、
ここでは紹介しきれないくらいのテーマですので、
その一部しか理解していただけないかもしれませんが…。

で、この「リスクリバーサル」とは、そもそも何か?

要は、

買い手のリスクを負担してあげる

ことだと、私は理解しています。


物事を決定したり、
あるいは何かを購入することを決めるとき、
人は誰しも

これでいいのだろうか?

あとで後悔しないかな?

もっといいものが出てくるのでは?


というように、さまざまな迷いに見舞われます。

そして、場合によっては、
その決定を見送ったりもしますし、
それを購入することもあります。

※その後、後悔せずに済むこともあるでしょうし、
後悔することもあるでしょう



では、意思決定の際、
買い手のリスク…

将来後悔するのでは、
とか思ったほど価値がないのではetc.

を、売り手のほうが引き受けてあげればどうでしょうか?


具体手には、例えば返金保証であったり、
クーリングオフであったり
すするかと思いますが、

そういう状況になれば、
買い手の不安というかリスクは
大幅に減少
することができますね。

そしてそれは、売り手にとって、
とてもハッピーなことです。

これが、
リスクリバーサルの基本的な考え方になります。

ですので、最近は、
インターネット上で完結する情報商材のようなものには、
多くの場合返金保証がついています。


何せ、中身を確認できないのですし、価格も、
(商品によりますが)数万円といったものも多いのです。


私も、何度か、
こうした情報商材を購入したことがありますが、
それはすべて返金保証の付いたものでした。

一度だけ、返金保証を謳っていながら、
かつ、返金に値する理由がありながら、

何だかんだ理由をつけて返金しない業者がありました。

が、こちらの意見とともに、
小額訴訟という手段に出るとメールしたところ、
手のひらを返したように返金してきた会社もありましたが(笑)。

そうした背景もあり、
「リスクリバーサル=返金保証」という図式があるようですが、

正確には、単なる返金保証に留まらず、広く
買い手のリスクを引き受けてあげる


ということを忘れてはならないと思います。

そうした伝でいくと、
冒頭に挙げた書籍の著者都築博志氏が経営する

「グリーンイノベーションホールディングス」社は、
そのリスクリバーサルを徹底的に追求している企業
だといえると思います。

この会社は、既存のガス器具などを撤去し、
オール電化にし、コストを抑えようという企業
です。

ですので、当然、大掛かりな工事が発生します。

ガスのコンロ(それもシステムキッチンなどの据え置き型)や
お風呂、洗面所といった水回りなどに対して、
時間を掛けて工事を行います。

また、そうした工事代金や器具の費用など、
コストの面でも、
場合によっては100万円を超えることがあります。


で、どうでしょう?

もしオール電化にしたとして満足していただけない場合、
どうなるのでしょうか?

先ほども触れたように、

この会社はリスクリバーサルを徹底的に追求していますので、
当然、代金は返金します。

でも、ガス器具が撤去されて、
新たに設置された電気コンロや「エコキュート」などは、
どうするのでしょうか?


この会社は、何と、改めて工事し直し、
以前据え付けられていた
ガスコンロやガス温水器などを元に戻す
のです!


どうでしょうか?

ここまでリスクリバーサルを約束されていたら、
決断のハードルがかなり下がると思いませんか?

というより、ここまで、
ホントよくやるな
、というのが正直な気持ちです(笑)。