いよいよ予約日当日になった。

それまで簡単なメールのやりとりをしていた。

質問としては恐らくありきたりになるが、傷は大丈夫か?とか効果は?とか、そんな内容。

返事は定型文を切り貼りした感じのものが届いた。

そりゃそうだよね、長くやっていたら、およその質疑応答が分かってくる。

定型文になるのはまぁ当然か。

◆◆◆

クリニックは某大都市のビルにあった。

緊張した。

受付は男性だった。カウンセラーも男性。

ホームページにあるような話をひと通り説明された。

「切る」と「切らない」の各長茎術についても。

いよいよ担当医登場。

ズボンを下ろして、担当医とカウンセラーに眺められながら評価をされる。

なんだか屈辱的な光景だ。

でも、長茎術のためだ。

長茎術については「切らない」というものを提案された。

まぁ、これは納得。

そして、「併せて包茎手術もしてはどうか」と提案された。

自分の場合、剥けばちゃんと剥けるのだが、短小のため普段は皮被り状態、いわゆる仮性包茎。

皮が余っているから、余計に短く見えるのだと。

さらにプラスして、亀頭増大術(注射)も行ったほうが良いと。

「切らない長茎術」+「包茎手術」+「亀頭増大術」

迷ったよ。

陰茎の根本の3cm切り込みは覚悟してた。

でも、皮を切り取るところまでは決心していなかったのだ。

いきなりそこは決められない、覚悟できない。

黙っている自分に担当医がたたみ込む。

「どれぐらいまで(お金を出そうと)考えてますか?」

お金が高くなるものそりゃ心配だけど、自分が悩んでいるのは「皮を切り取る」という治療内容だよ。

包茎術を辞退する旨話したら、別にいいけど!的な態度になった。

明確にそうなったとは言いがたいが、少なくとも自分はそんな印象を受けた。

「やめようかな・・・・・」

でも、ここまで来てやめるもの、微妙だ。

複雑な心境ではあったが、丁寧な態度で「長茎術だけ」とお願いした。

そのあと、手術の説明と同意の話をカウンセラーから受けた。

●傷は陰毛に隠れるが、完全に分からなくなることはない
●包茎の人はむくみが強くなることがあるので、長く続いたら連絡を
●2週間は性行為禁止だが、心配ならもっと禁止しても良い

ホームページには傷は目立たなくなる、とだけ書いてあった。

2週間経っても心配なら、って、いったいどんな状態になるんだ?

おまけに、他の病院で再手術するのを暗にやめさせたいかのような文言もあった。

同意を取り付けたから、ということにしたいのだろう。

とりあえず、署名した。

1cmでも長く、平常時のドッシリ感を期待しようではないか!



※私個人の体験談で、経過や症状、状態は個人によって差があるようです。すべての人が同じ感覚や状態になるとは限りませんので、その点はご理解ください。