大日如来
大日如来はユニークな仏で、誰でも一見してそれとわかる特異な姿を
しています。
数多い如来の中で菩薩形をしているのは、この仏だけです。
ふつう、仏は如来形といって袈裟、南方仏教のお坊さん連中の着ている
ような単色の黄土色の何の飾りもない衣をまとい、頭はちょうど田螺を
頭一面に並べたような螺髪というヘアースタイルをしています。
その頭も肉髻頂相(にくけいちょうそう)といって二段に盛り上がってます。
ところが大日如来は、雑色のいろいろな美しい色が混じり合った、絹か
何かでできた上等の衣をまとっています。
また上半身にはありとあらゆる宝でできた美しい胸飾りをはじめ、腕輪、
などの装飾品を過剰なばかりに飾りつけ、頭にはやはり宝でできた派手な
冠をつけています。
その冠は五智宝冠という五体の化仏をつけていることになっています。
何よりも結んでいる印が智拳印(忍者が忍法を使うときによくする形です
ね)という派手なものです。
この智拳印がこの仏の印象を非常に強いものにしています。
【今日の万葉集】
わ せこ かえ き とき いのちのこ わす
我が背子が 帰り来まさむ 時のため 命残さむ 忘れたまふな
狭野弟上娘子
<一首の意>
あなたが帰って来られる時のために この命を残しておきましょう
お忘れにならないで下さい。
あなたにまたお会いするためだけに私は生きていきます・・・
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