釈迦如来


彼の家の入口で見かけた外回りの使用人たちは、王の側室たちかと

思われるほど美しく、しかも床には宝石が敷きつめてあり、昼夜の

区別もなく明るかったので、王は彼の家に7日も滞在したのだが、

まるで1日しかたっていないとしか思えなかった。


ところが、その後ビンビサーラ王は実子のアジャータシャトル王子に

殺され、王位を奪われてしまった。


ジュヨーティシュカも深く自分の行く末を思って、全財産を貧しい人、

保護なき人、不幸な人たちに分け与えて、彼は釈尊の教えに従って

出家したのである。


この物語についての彫刻がガンダーラ時代に造られている。

この中で釈尊は火の中の母の胎内の子どもに向かって、笑みを

たたえながら施無畏・与願の印相を示して立っている。


ちょうど胸前に挙げた右手から胎児に向かって光と命を放射して

いるかのようである。


    -ジュヨーティシュカの物語 おしまいー


【今日の万葉集】

いまさら なに  おも            こころ きみ  よ

今更に 何をか思はむ うちなびき 心は君に 寄りにしものを

                     安倍女郎(あべのいらつめ)

<一首の意>

いまさらに何を思うことなどありましょうか
うちなびいて わたしの心はあなたに寄り添ってしまったのですもの


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